茨道

□律する小指の鎖
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パクノダがクラピカに指定された飛行船へ乗ると、そこにはクロロもいた。



クラピカ「…これからお前達2人にそれぞれ2つ条件を出す。それを厳守すればリーダーは解放する」



シャラ…とクラピカが新たに鎖を出す。



クラピカ「まずはリーダーの条件…1つ、今後念能力の使用を一切禁じる。2つ………っ今後旅団員との一切の接触を絶つこと!!」



一瞬、本当にこれでいいのかと悩んだが他にこの状況を…ゴン、キルア、ライ……そしてあわよくばレイの4人を失わない為にはこれしかない。



今はそれが最優先だと言い聞かせて条件を話す。



クラピカ「この2つが条件。そしてそれを守らせるためこの律する小指の鎖<Wャッジメントチェーンをリーダーに刺す。

それでオーケーか否か……お前が決めろパクノダ」



クロロはクラピカが優先するのは自分への復讐よりも仲間を取ると気付いていた。



それをパクノダも気付けと思っていたが…



パクノダ「…………OKよ」



パクノダにとっても団長を失うわけにはいかなかった。



そしてクロロの心臓にクラピカのジャッジメントチェーンを刺される。



クラピカ「次はお前だパクノダ。1つ、今夜0時までにゴン、キルア、ライの3人を小細工なしで無事に解放すること!

2つ、私のことについて一切情報を漏らさぬこと!異存がなければお前にも鎖を刺す」



パクノダ「OKよ」



パクノダにも鎖が刺さる。












その頃、空港の建物の屋上で私は夜空を見上げていた。



チャリ…と右に1つだけあるピアスに触れて微笑む。



『(…やっぱり、あの2人と一緒にいさせたのは正解だったみたい)』



このままゴンとキルアと共に強くなれば、きっとこの先自分がいなくても乗り越えていけるだろう。



たとえ、もう昔のように2人一緒じゃなくても……



そう思った時、飛行船が着陸する風と音で物思いから現実へと引き戻された。



『交渉は終わったかな?…クロロはまだ生きてるよね?』



その言葉に答える者はそこにはいなかったが_____



『…んー…念が使えなくなったのは………ギリギリセーフかな?まだ生きてるし』



大丈夫だよな?と楽観的に考えて『引き続き見張りよろしく』…と、傍から見れば独り言を繰り返しているだけのようにも聞こえるが、



その時レイの声に反応するように、まだ飛行船にいるクロロの背後に黒いモヤが誰にも気づかれずにザワついた。



屋上の淵に立って、1人で飛行船から出て行き、引渡しの旨を伝えるであろうパクノダを見下ろす。



クロロは何だかんだ、仲間に好かれているのだなと実感した







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