強くなるために/守るために

□ヒソカvsカストロ
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キルア「ゴン、ライ、いいもん手に………」



ゴン「ホ、ヨ…」



ライ「ふん…!」



キルアがゴンの部屋を訪れると、逆立ちしているゴンと腕立て伏せしているライがいた。



ライ「お、キルア!」



キルアに気付いてパッと起き上がる。



キルア「よォ……ゴンのケガはもういいのか?」



唖然と聞くと、ゴンは逆立ちの姿勢からぴょんと飛ぶと着地してその場で駆け足。



ゴン「うん、ほら。もうバッチリ!」



キルア「わかったわかった(こいつ…全治4ヶ月のケガをたった1ヶ月で完治させやがった!!)」



恐ろしいほどの回復力に呆れるしかないキルア。



キルア「ったく、どーゆー体してんだよ」



ゴン「どーゆーって言われても…」



キルア「お前、変」



それにムスッと膨れるゴン。



ライ「んで?何か用があったんじゃねーのか?」



本題を切り出すと、キルアが思い出したようにポケットをあさった。



キルア「おう、これこれ」



そしてピラ、とチケットを3枚出してきた。



ゴン「チケット?」



キルア「ただのチケットじゃないぜ……ヒソカ戦」



ゴン・ライ「「!!」」



またか?とライはヒソカの名前だけで不機嫌になった。








朝食がてら外に飯を食べに行くついでに詳しく聞いた。



キルア「200階クラスの選手ってことで優先券がとれたんだ。

ヒソカ戦、大人気だぜ。ダフ屋まで出たくらいだ」



ライ「そりゃそーだろうよ」



「けっ」と不機嫌そうに肉をかじる。



前回のレイとの戦いで派手に暴れたのだから注目されてもおかしくはない。




キルア「まあまあ、情報集めてきたからよ」



ライ「……………」



それにライがしぶしぶ頷くと話し出した。



キルア「やっぱヒソカはタダ者じゃなぃ。

11戦して8勝3敗6KO、KOイコール死人の数なんだってよ」



ライ「!?ゲホッ、」



思わずむせてしまった。



ゴン「でも3敗してるんだ」



キルア「その3敗は全部不戦敗だってさ」



ライ「はあ!?不戦敗!?」



今度はまさか!とテーブルをダン!と叩いた。



キルア「戦闘準備期間がなくなったから、登録だけして試合には来なかったらしい」



ゴン「ってことはつまり…」



キルア「ヒソカは実際に戦えば負けなしってことだ」



ゴン「……だね」



ライ(ゴクリ)



キルア「その上、相手に取られたポイントはわずか4ポイント。ダウン1回、クリーンヒット3回のみ…これはレイとのやつ抜きでだけど、実力は間違いなくフロアマスターだってよ」



ゴン「うわー、まいったなー」



声ではそう言うゴンだったが…



ライ「顔は全然まいったって言ってねーな」



キルア「だな」



ゴンは拳を握りしめ、表情はわくわくしている感じが溢れている。





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