泣き虫DAYs

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「……レイ?こんな所で何してんですか?」





故郷を追われて傷心のクロウリーを慰めるべく、汽車の中を探検することを提案したラビたちだったが、クロウリーが3時間経っても戻ってこない。

そしてレイもついでとばかりに何処かへふらりと行ってしまった為、彼らの捜索へ駆り出した三人。



レイはどうやらひとつ前の車両にいたようで、彼女の頭上を教団のゴーレムが飛び交っている。





「お、アレン。何か用だった?」

「いや……君たちが居なくなったから、探しに来たんですよ」

「それはご苦労!」





悪戯っぽい笑みを浮かべるレイに胸が高鳴る。

ラビではないが、アレンも徐々に彼女の新しい髪型にも慣れてきたようだ。

寧ろ、その新鮮みが意識させやすくしていた。





「さっきまで、同じクラウド班の子と近況報告してたの」

「あ、そっか。レイは元々、別の元帥の部隊だったんですもんね。」





レイのその表情はどことなく嬉しげで、いかにも年頃の少女らしく友達と話していたようだった。





「で、クロウリーが居ないって?」

「そうなんさ〜。こんなちいせぇトコで迷子も何もねぇだろっての。」

「そんな事言わない!」





クロちゃん探し隊にレイも加わり、四人でもうひとつ前の車両へと足を進める。





「あーあ。リナリーたち何してるかなぁ。」

「まさかいきなり別行動になるとは思ってなかった……」

「ん?今まで他の仲間が一緒だったのか?」





セツが不思議そうな目で問いかけてくる。

彼はクロウリー同様、新しく発見したエクソシストであり、リナリーたちの存在も知らない訳であった。





「イエス。美少女だよ、惚れないように気をつけてねぇ」

「はっは、それは分かんねぇなぁ。」

「まじで止めといた方がいいぜ……」

「漏れなく恐ろしい兄が着いてきますから……」

「は??」





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