泣き虫DAYs
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「……いや、意味わからない」
なんで<レベル1のアクマが数体>の任務にレベル2まで交じってるの?
しかも数体どころじゃないよ、
十数体の間違いだろコムイさん。
私は今、ハザーヌスという街の郊外まで来ている。
その概要は、上の通りだ。
アクマ破壊のみの任務であれば、私がむしろ買って出るくらい行っているから、今回も何とかやれると思うけど。
これ他のエクソシストだったら、
コムイさんにブチギレてるよ。きっと
(特に神田とかなあ………)
あの仏頂面を思い浮かべ、木の影からこっそりとアクマの集団を眺めていると。
「招カネザル客、ヒトリ、居タリ」
バレてしまったようだ。
後ろを振りかえると、レベル2がニマニマと下卑なツラで、武器だと思われる大鎌をくるくる回していた。
「まさか向こうさんから相手にくるなんて、ねえ」
やる気満々のアクマに、今度はこちらも悪どい微笑みを浮かべグローヴをはめた。
タイミングは、今だ。
<もうちょっとさ〜、女の子なんだからさ〜、>
コムイさんの声が今は、ムカつく要因でしかありません。
<怪我なんてしちゃだめだよ〜!
顔にも負っちゃったんだって!!?
あぁ〜……可愛いレイちゃんのお顔が……>
「じゃあ任務前までにその概要について随時更新してください。」
声色に、自分でもイライラの気持ちが入ってることが分かった。
だってそうじゃん。
こっちは被害者だし。
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