べっどるーむ
□戦争ゲーム3
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何となく操作というか、動きは教えてもらっていたので弓を放つことは出来た。
しかし中々当たらず。
適当に弓を放ちまくる。やっと当たったと思うと、青い帽子の男が倒れ、消える。
ああ、そういう機能なんだなぁ。
なにはともあれ1人倒せた。この調子で次々倒しに行こう。
そう意気込んでいた時だ。
後ろに何かが刺さる感覚。
そして、そのまま暗転していく感覚。
後ろで金髪の男が赤い目を細め、笑っていた。
気付いた時には布団の上にいた。
この事で私は、拠点に戻されたのだと自覚をする。
それよりも
痛くはないものの、刃物が身体を躊躇なく抉り入る感覚。
そして私を殺した時の彼の嬉しそうな表情。
狂気を感じ、恐怖が込み上がる。
こわい。
ゲームなのに、ただのゲームなのに。
本当に人を殺した人間のような恐ろしい笑み。
ゲームとはいえ恐ろしい。更にはあんな感覚に慣れなきゃいけないだなんて。
なんて野蛮で不謹慎なのだろう。有り得ない。また殺される。怖い。
ベッドの上で両膝を抱える。顔を俯け、「早く出して」と脳内で何度も繰り返した。
耳元の内線からゾムさんとトントンさんの心配そうな声が聞こえる。
申し訳ない気持ちと、恐怖で逃げ出したい気持ちが交差する。
「大丈夫?」
ハッとうずくまっていた顔を上げる。
そこには、私の身体を変えた張本人が顔を覗かせていた。
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この場をお借りして謝罪と御礼させていただきます。
まず、更新がとても遅れてしまい申し訳ございません。ここ数カ月間、多忙な時期でサイトを開くことすらできませんでした。言い訳になってしまいましたが、これから徐々に更新を進める予定ですのでお待ちいただけると幸いです。
次に、沢山のコメントありがとうございました。こうして見て下さり、楽しみになさってる方がいると思うと励みとなり、更新する意欲も湧いてきます。本当にありがとうございます。
8/10