べっどるーむ


□戦争ゲーム3
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顔青いよなんて言いながら笑う神。こっちは笑い事じゃないんだと思いながらもベッドから起き上がり、内線で心配かけたことを謝罪し、すぐ向かうと言う。
とりあえずこの場をなんとかしないと。



「無理しても楽しくないんじゃないかな?」




ふと、後ろで神は言う。
コイツが言ってる言葉は私が楽しくないという言葉でなく、みている側の話なのだろう。わかってはいるが現実的に考えて、普段平和な暮らしをしていた一般人としてはこんな非•現実的な出来事で視聴者が楽しめるような行動を取ることが出来る訳がない。



_まぁでも、反射的とはいえグルッペンさんと約束した訳だし…。







何度も脳内で巡らせた結論にため息を漏らし、気を引き締めてベッドとある部屋を出る。




私がそう決断した頃には、しんぺい神は既にその場から消えていた。













先程私が殺された場所へ戻ると、丁度相手側の一人と鉢合わせる。
ヤバいと思い、咄嗟に距離を離す。危なかった。
黄色の帽子を被っている。確かこの人は…


なんて相手の名前を思い出そうとしていると、相手はすぐ剣に切り替え私へと突っ込んでいく。
私もすぐ武器を剣に切り替え、なんとか相手の攻撃を避ける。
恐怖心は消えていないが、周りに迷惑かけたくないという気持ちを無理矢理勝たせ、勢い良く剣を振るう。



剣はしっかり相手腹部へと刺さり、相手がそのまま消える。





勝った…






目の前には彼が被っていた黄色い帽子と、彼が持っていた剣等が落ちていた。


まだこの戦いは終わってはいないのに、キツい運動をした後のような疲労が一気に来る。とりあえず一安心。




それにしても…。
殺した瞬間の感覚がまだ手に残っている。

ゲームだからか、軽くスポンジを刺したような感覚に笑ってしまった。
生身の人間を刺すにはあまりにも軽すぎる感覚が、しっかり虚像だと分からせる。なんとなくホッとした。

リアルと認識しなくていいと改めて分かると、やれるかもしれないという気持ちが強まり、もっと味方に貢献しなくてはという気持ちになれる。








耳元で援護を要求するトントンさんの声が聞こえた。






行かなくちゃ。


そう思い目の前の武器を回収と帽子を破壊して、トントンさんの元へ足を向けた。
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