短編小説

□新しい居場所は…
1ページ/1ページ

加州「主の部屋眺めいいよね〜」

って主の方見たらいない!
え、いつの間に!?

コンコン

スバル「うっせぇ」

加州「いつの間に入ったの主……」

やっぱりこんなかにいた
はぁ…仕方ないか

俺は主が入ってるかんおけに背中を寄りかからせて座る

加州「ねぇ主」

スバル「……なんだよ?」

かんおけに入ってるからなのかちょっとくぐもった声
それにちょっと眠そう……

加州「眠い?」

声聞けばわかるだろ!って言われちゃった
これ以上話すとまた怒られそうだけど一つだけ聞きたいことがあった

加州「……俺邪魔?」

ちょっと不安になって聞いてみる
沈黙が怖い
……邪魔だって言われたら大人しく部屋出てこ
主に嫌われたくないし………

スバル「……別に」

眠そうな声だけど、ちゃんと応えてくれる主に少し嬉しくなった

加州「本当に?」

スバル「はぁ…」

あ、溜息………
やっぱり邪魔なのかな……誰もいない自分の部屋に戻ったほうがいいかも…って思って腰をあげようとしたら
次の言葉を聞いて動けなくなった

スバル「好きなだけいればいいだろ」

ちょっと聞きとりずらかったけど、
はっきり聞こえて
それだけで不安がなくなった
まだ会って日は浅いけど主の傍は
なんか居心地がいい

加州「そうーする」

座りなおしてかんおけにまた寄りかかる
障子から入ってくる柔らかい光を浴びて俺も目を閉じた

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ