奇妙な夢は世界を超える

□やって来たのは…
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姉さんが大学生になり一人暮らしを始めた。
父さん母さん海外飛び回ってるから私も一人暮らしみたいな物だな。
学校では授業、部活があるし、家では炊事洗濯掃除に勉強、部活の台本の暗記がある。

…趣味に費やす時間がない。色恋に費やす時間もない。
高校に入学…とは言ってもエスカレーターなのでメンバーはほぼ変わらず。
新しいクラスにも慣れてきた今日この頃なんだけど…

やっぱり疲れてたのかな?
幻覚が見えます。男、しかもとあるアニメのキャラクター。
とあるアニメ?そんなもん話の流れ的にワンピースしかないだろ‼
…ちょっと動揺しましたすみません。で、


『何でここにフランスパンがいる?』

サッチ(仮)「何でだろうな…ってフランスパンじゃねぇ、俺はサッチだ!」

そう、サッチ(仮)がいた。コックの服じゃなく私服っぽかったから一瞬誰かと思ったけど。
てかそっくりなだけの人じゃないの?まじ本物?

『お、おう…でもって何で私の部屋にいるんすか?』

サッチ(仮)「さっき俺は自分の部屋に入ったんだが…お前能力者か?」

サッと体を引き、身構えるサッチ(仮)。
え、身構えられても困る。私そんな特殊能力ありません。
ウタさんや姉さんみたいに身体能力やばいわけでもないです。
一般人。わかる?たまにドッヂボールで避けるのだけ地味に上手いひといるじゃん。
それです。

ていうか身構えたいのはこっちなんですけど。空き巣かと思った。
あ、ウタさんと言えば…これならありえるかも。


『いや違います。ていうかサッチさん。
もしかしたらってか、もしかしなくてもここサッチさんいた所と別の世界だと思います』

サッチ「別の世界?」

『そうです。サッチさんのいた世界とは違ってこの世界に海賊はほとんどいないし、
刀も銃もこの国では持っているだけで犯罪者。海軍みたいなのに捕まりますよ』

サッチ「嘘だろ…⁉」

『よく見たらサッチさん薄く透けてるし…おりゃっ』

サッチを殴ってみる。やっぱり…!
私の拳はサッチを突き抜け、壁に当たったのだ。


『ッ痛ーーー!!!!』
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