BOOK(ヒロアカ)

□Vol.4 いざ、尋常に勝負!
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「来たぜ」




「『……!』」




ねえええええええ!!!!!!今要らない!そういう好奇心と言うか、いたずらごころと言うか!



チラッと私と目が合う。青い顔の私に満足されたのか、轟君は真顔で「ついさっき出て行った」とありがたいお言葉を仰られた




……尊敬語だったか、丁寧語だったか知らないが取り敢えず、嬉しかったことが伝わればよし。誰にって?……知らない




「だったら早く言えや」




なんつー理不尽




爆豪君が出て行った教室は、恐ろしく静かだった。存在がうるさいのか、爆豪君は




「おい」




『ひゃい!』




「……次はねぇ。めんどくせぇ事に巻き込むな」




お、おおお怒っていらっしゃる!!?




『ご、ごめん…なさい……』




真顔で言ってるあたり、私のお父さんにそっくりで怖さ倍増!!!くっ、やるじゃねぇーか!……いや、本当にすみません。でも、




『……意地悪そうな顔してたくせに』




「あ?」




ボソッと言った声が聞こえたのか、少し睨まれた。ひぇええ




『ぁ、ありがと!と、轟焦凍氏!じゃあね!!!!』




なんか意味不明な事を言ったような気がするが、ここは撤退あるのみ。さらばだ!!!!



















『げっ』




「やっと来たか」




『…』




次の日の朝。まだ生徒がまばらな時間帯にあのニッコリ爆豪君がヤオモモの椅子に座って待っていた




「(か、かかかかっちゃん!?ノエルちゃん何したのぉ!?)」




『…ストーカーレベルです。待ってんじゃねぇです!』




「オメーのその雑な敬語は何なんだよ!」




『誰があんたなんかに敬語使うんだよ。ありえねぇです!』




「(ああああノエルちゃんも若干口悪かったんだった!!!!!)」




キッと睨み返すと爆豪君は舌打ちをした。何か耐えてるのか掌から小さく爆発音がする




要らない情報だと思うが、轟君も私たちを睨んでる。昨日の今日だ。気持ちは分かる。ごめん




『はぁ。出久君とはご近所と言うか、同じマンションなんだよ。引っ越してきた時、マンションの場所が分からなくて…「迷子か」…うっせぇです。……で、その時に案内してもらったの。出久君とは友達』




ふぅ、丁寧に説明してやったぜ…
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