BOOK(ヒロアカ)

□Vol.3 小さな壁
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この個性把握テストは、最下位は除籍とかではなく、相澤先生が見込み判断をして、除籍を決めるんだ




だから、ソフトボール投げの時、出久君は合格した




「ノエルちゃん、どうするん?後三種目しかないよ…?」




『お茶子ちゃん……このままだと私が最下位だよ……』




「…次、ししょー。さっさとしろ」




『は、はい!』









「大きな結果、一つもでてないよねノエルちゃん……」




「ケロ…」




「で、でも!入試の時、凄く強かったんだよ!」




「うぅ……私嫌だ…頑張って…ノエルちゃん」









「(ししょーノエル。個性は緑谷と似ているが…少し違うな。だが、緑谷は見込みがあった。さて、コイツはどうする?)」




先ず、あの相澤先生の目から見て出久君のように止めに入る可能性は高い。使ったらボロッボロの意味の無い増強型の個性だと思われてるから…




だとしたら…




ボールをぎゅっと握って、前を見た




「…、」




相澤先生が口を開く。髪がぶわりと浮き上がった瞬間、私は先生を睨みつけた




「ぐっ、!!?」




「先生!?」




目を片手で抑えて呻く相澤先生。よかった、個性使えた。正しい使い方だ




『先生の言いたい事分かってるんで、出来れば使わないで欲しいです。後、勘違いに気づいてください』




「……ちっ、さっさと言え!つーか、個性解け!痛てぇ!」




『……すんませんです』




正しい使い方は、相手の個性を反射させて衝撃波とするもの。反射だから、相手に戻っていく




で、これからやるのが間違った個性の使い方




『せんせー、1球で勘弁して欲しいです』




「は?」




すぅぅぅぅと息を吸って、腕に力を込めた




『出久君リスペクトォオオオオオ!!!!!』










緑谷side




僕っ!?!?!?!?!?!?




ぶおんっと飛んで行ったボールを見て、開いた口が塞がらなかった。ノエルちゃんの個性は詳しく聞いた。あれは、間違った使い方の方。そして、1球で勘弁してと言った意味




ピピッ




750.6m




「ノエルちゃんも引き続きでたぁあ!!!!!」




「凄い威力だな!」




僕は指1本が壊れた。リスペクトってことは、ノエルちゃんの指も……!




「ノエルちゃん!」




ゾッとして慌てて駆け寄った
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