BOOK(ヒロアカ)
□Vol.3 小さな壁
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「わ、本当だ。胸ある」
『響香ちゃん、んなマジマジと見ないで…』
「制服で着痩せしてたんやねー?」
『いやいや、胸ぺたんこなだけだよ』
「何で今私見た!」
『いや、仲間かと思って』
嫌がる響香ちゃんの頭をぐりぐりと撫でながらからかう。あー、女子最高
「本当に男の子かと思ったもん!」
「ええ、驚きましたわ」
『そうかー?』
皆着替えるの早…
「ケロ、そろそろ行きましょ」
「「「『はーい』」」」
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「「「「『個性把握テストォ!?』」」」」
言えたー!!!やって見たかったんだよ!皆と声を合わせて叫ぶヤツ!
「……大丈夫か?」
『…へ?』
何か、怪訝な顔で轟君がこっち見てる。やべぇ、やべぇ……変な人とか思われたかな……はっ!もしかして、声に出してた!?
「いや、その…震えてたから。寒ぃのかと…」
……違うんだ、轟君。嬉しかったというか、テンションが上がってたんだよ。でも確かに、轟君の右側は少しひんやりするかも。つか、居たんだね。気づかなかった
『へーき、大丈夫だよ。寒くねぇです』
「(ねぇです、?)おー…?」
さーてと、出久君と同じく大ピンチな個性把握テストなわけですが…爆豪君は、爆破で飛ばしている。私は使ったらボロッボロになる個性だ。つーか、対人用の個性……
出久君は見込みがあったから、相澤先生は除籍にしなかったけど……私に見込みがあるとは思えない…どうしよう、出久君リスペクトして指だけ逝くか?
痛いのは嫌なんだけどなぁ。人の為は別として
Plus Ultraかぁ…シビアだ
『……』
「ノエルちゃん…」
『やべぇです。どうしよう、出久君。私、このテストに個性向いてない』
「使ったら砕ける個性とか…話にならないよね…どうしよう……最下位は除籍とか…」
『だ、大丈夫だよ出久君は!きっと、何かいい方法があると思う!』
腕をぐっとしてネガティブな出久君を通常に戻した