BOOK(ヒロアカ)
□Vol.3 小さな壁
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「ふぅ。ししょー少女。君は約束を守っていてくれたようだね。改めて、私が雄英で教鞭をとることになった」
『お、おぉ?』
「さて、ここからが本題だ。筆記はギリギリ合格。でも、実技は15ポイント……残念ながら不合格だ」
『っ……』
私は、出久君じゃないんだ。主人公みたいに、そんな簡単に入れるほど雄英は甘くない
「(ノエルちゃん……)」
「むむむ、既視感がありまくりだが!それだけならって話しさ!」
『「へ?」』
「まさかっ」
「入試の時に見ていたのは敵Pのみにあらず!!君は言ったね、悔しいと。それでも、君は正しいと思ったから救けたとも言ったね!いいんだよ、それで!ヒーローは命を賭してきれい事実践するお仕事だ!」
ビリビリと手が震える、するとその手を出久君がぎゅっと握ってくれた
「救助活動P!!しかも、審査制……!!!我々雄英が見ていたもう一つの基礎能力!
____大丈夫!あれ、倒してくるから
____へーき、へーき!
____君に怪我が無くて良かったよ
ししょーノエル55ポイント!!合計で70ポイント!!!!!」
『ぅ、ぁ……』
「合格だ、ししょー少女!!!詳細は、また後日に送る。それと最後に朗報だ!緑谷少年も受かっているぞ!」
そこで映像は終わった
『オールマイト……何で、出久君と友達なの知ってるの?』
「っ!!!!(オールマイト!!!!!!)」
ぐずぐずと泣きながら出久君を見ると頭を抱えていた。うん、ごめん
『でも、出久君も合格したんだね』
「へ!?あ、うううん!僕も救助活動Pで何とか……へへ、ノエルちゃんの言ったとおりだったよ」
何か言ったっけか
「人の為に、砕ける前提でも前に進むって」
『あー…言ってた気がする』
((本当にボロボロになったよなぁ))
封筒の中には合格通知書が入っていた。先に見れば良かった
『入学準備、私大丈夫かな…』
「書類届いたら僕の家で一緒にやらない?」
『マジか!出久君ほんとーに優しいね!』
「ひょわっ!!?」
おー、出久君ガッシリしてる……見た目ヒョロそうなのに
出久君が抵抗しないのをいいことに、ぎゅーぎゅー抱きついていると顔を真っ赤にした出久君が慌て始めたので離れた。可愛すぎかー