BOOK(ヒロアカ)

□Vol.1 展開は早めで
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「じゃあ、ノエルちゃんも雄英なんだね!?」




『志望がね。出久君もだったなんて驚いたよ』




道案内してもらっている途中で、「オールマイト」という単語が聞こえてそれに反応を示すと、それをきっかけにめちゃくちゃ仲良くなった。デク君かわいい




ノエルちゃん、出久君と下の名前で呼び合い(無理矢理)、敬語も取れた。女子に対してこんなにフレンドリーだったか?と首をかしげたが、少し恥ずかしそうなオールマイトを見て、彼のおかげかと納得した




オールマイト感謝。ありがとう。お陰で、出久君と友達になれた。私の第二の人生晴れてる。最高かよ




「この時期にここら辺に引っ越してくるし、同い年だし、まさかと思って聞いてみたけど…嬉しいなぁ」




『ふふ、私も』




とは言ってみたものの。手続きとかしてねー……生き返るためには「雄英卒業」は絶対だと思って出久君にはつい「雄英志望」とか言ったけども




「個性とか聞いてもいい?」




『「反射」だよ。お恥ずかしながら自分の個性なのによく分からないんだけどね』




実際、どんなものか使ったことないし。第二の人生始まったの30分前だし




『でも、この手で誰かを救えるなら救いたい』




元から正義感は強かった方だ。将来の夢は警察官とか医師とかだったから




『何も出来なかった人間についたこの力は、きっと人の為に使うものだと思うんだ。決して、人を傷つけるものじゃない。守るためにあると信じてる』




最後の言葉はお父さんからの受け売りだ。正義感が強かったのは、お父さんが警察官で、かっこいいと誇らしく思ってたから余計かもしれない




『だって…そうじゃないと悲しいじゃん』




一人だけ沢山喋ってしまって、恥ずかしくて頬を掻くとガシッと出久君に手を握られた




「す、凄い!なんか、上手く言葉に出来ないけど…僕、感動した!ノエルちゃんならきっとなれるよ!ヒーローに!」




『出久君こそ、最高のヒーローになれると思うよ』




「え…」




「…!」




『会ったばかりで、こんな事言うのはあれだけど…出久君はそうなれるって思っちゃったんだよね。だから……頑張ろうね!』




「っ……!うん!」
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