BOOK(ヒロアカ)

□Vol.5 根本は安心なり
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次の日。ざわざわと騒がしい雄英の校門前。多くの報道陣が陣取っていてそこを通る勇気が出ない私、ノエル。平和にチキンしてます。おはようございます




こんな事なら出久君と一緒に来れば良かった…もう二度寝なんてしない




おかげで、相澤先生も通り過ぎた後なのか、雄英バリアーがバリバリお仕事してます。私が近くに行けば開くとは思うけど、アレを避けるのって難しすぎると思うんだ




いい情報が得られずに熱がこもってるんだもん。ふざけんな、クールに行こうぜ




『はぁぁぁ……遅刻するぅ……』




しゃぁない。出久君に連絡しとこ。写メつきで。これなら相澤先生も遅刻してもしょうがないって言ってくれるかもだし




『そーしんっ……』




「君、雄英生だろ…?」




『はい?』




「行かなくていいのかい」




『っ!?』




ひぇえええええええ!!!!!!!!し、しししし死、がらっき!弔之助!!!!!




ぎょっとして、1歩飛び下がった




「ああ、ごめんね。驚かせるつもりは無かったんだ」




ね、ねね猫かぶっていらっしゃる……!!ここは、私も冷静に、たた、対応せねば……!怪しまれてはいけない……!!!




『ぃ、いいいえ!えー、と、あー……おはようございます?』




「おはようございます……」




挨拶してくれた!!!!!




『雄英に何か御用ですか?もしかして、アレの人ですか?』




報道陣を指さして苦笑いすると、首を振られた




「見物」




『そっすか。つまんねぇことしてますね』




「……今、俺もそう思ってる」




オールマイト来ないしね




「『……』」




沈黙。お腹キリキリしてきた




「……誘拐もいいなぁ……」




『は?』




なんだいきなり




「いいと思わない?」




『犯罪です。警察に捕まりますよ』




「…!ヒーローじゃなくて?」




『あ』




そっか。ヒーローの方が表立つって言う言い方はなんか違うけど、こっちでは警察よりヒーローの方が……なるほど




「よく人から「変な奴」って言われない?」




『ひでぇです。言われねぇです』




「ほら、変」




『……』




「怒らない、怒らない」




わさわさと頭を撫でられて、体が硬直した。だって、この人の…個性は……




『っ、』




大ピンチや!!!!
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