BOOK(ヒロアカ)

□Vol.3 小さな壁
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ピーンポーン




『はぁーい』




ピーンポーン




『今行きますー』




ピーンポーンピーンポーンピポピポピポピピピ




『うっせぇですね!!!!!ってあれ、出久君?取り敢えず連打止めよう?』




バンッと扉を開けると、必死の形相でインターホンと睨めっこしている出久君が居て引いた




「ノエルちゃん!!!!」




『だからうっせぇです!!!!』




「あのね!」




『聞け!!!!!!』




お互い息をゼェゼェとさせていると、先に息を整えた出久君が口を開いた




「雄英から来た!?」




『いや…』




「あれ、僕にはさっき届いてたんだけど…」




二人でポストを除くと一枚の紙が




「『……』」




『どっどどどどどうしよう、出久君!!!』




「お、おおおお落ち着こう?!一先ず!」




『う、うん』




出久君には、演習の時の事を話してある。二人で落ち込んだ。因みに筆記はギリギリ合格ラインの出久君と、合格点より一点多かった私は震えるしかなかった




『あの……怖いから出久君も一緒に見てくれないかな。一人で見るのに勇気がなくて…』




「僕も見ていいの?」




『いいのって言うか、寧ろ土下座するんで見てください』




「わ、分かった!でも、土下座は大丈夫だからね?」




『うん』




出久君を中に入れて、冷蔵庫から飲料ジュースを取り出してコップに注いだ




「ありがとう。親は居ないの?」




『そ。一人暮らしだよー』




「へぇ!やっぱり大変なの?」




『慣れだとは思うけど、やっぱり大変かも』




出久君の隣に腰を下ろして、ズズッとジュースを飲んだ




「お母さんが「またノエルちゃん連れて来なさいね」っていつも言ってるから、おいでよ」




『ほんと?!出久君のお母さんの料理美味しいから行きたい!』




「へへ、うん。言っておくね」




私は封筒に手を伸ばして丁寧にビリビリと破いた




『紙…と、なんだこれ』




「……!お、置いて見て」




『わ、分かった……、』




ドクンと心臓がなった




カコンと音がして、ブンッと宙に画面が現れた




「私が投影された!!!」




『きゃぁっ!!!』




「わっ、」




オールマイトのドアップ!!!!そーいやこんなんだったっけか…びっくりして出久君に抱きついてしまった。申し訳ない…




「ふっふっふ!これであの時のは払拭されたかな!」




『ぐぅ…ありえねぇです。ビビったです。減点です…!!!!!』




「???」




「はーはっはっはっ!合格だって!?いいね!」




『不合格です!!!!聞けです!!!!』




「無理だからね!?落ち着こうノエルちゃん!!敬語が雑になってるから!!」
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