夜うさ
□今日のキスは…?
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その日の夜
星「夜天…おだんごに何かしただろ?;」
帰ってきた星野は明らかに様子がおかしいうさぎを見て直球で夜天に聞く。
ソファに凭れ雑誌に視線を向けたまま夜天はかったるそうに「別に」と答えた。
星「あのなぁ、何もなかったらあんな顔しないだろ;」
星野達が帰ってきた時夜天は一人でリビングに居た。
ケーキを買ってきたと、うさぎに伝えに行った大気と一緒に部屋から出てきたうさぎは夜天の顔を見るなり真っ赤になり大気の後ろに隠れたのだ。
夜「気になる?」
星「やっぱり何かしたのかよ!?;」
星野の反応を楽しもうと不適な笑みを浮かべる夜天。
うさぎの事になると嫉妬深い星野を苛めるのは面白い。
凄い焦った顔をしている星野の顔を見てクスッと喉を鳴らす。
夜「飴を交換しただけ」
星「…はっ?;」
夜「この飴が何倍にも甘くなる方法でね♪…おやすみ」
ポケットから飴玉をひとつ出すと意味深な言葉を残して、パタン‼と自分の部屋に入っていく。
仲間の背中を見つめ立ち尽くしていた星野は、止まりかけた思考をフル回転させ、ようやく理解が出来た途端顔を赤く染めその場に膝をついていた。
部屋に入った夜天はベッドに身を委ね、月明りに照らされた飴玉を見つめ微笑んだ。
夜「明日は何味にしようかな…?」
また君に飴玉をあげるよ。
最高に甘い飴玉を……ね。
END