星うさ

□ご主人様はアイドル‼後編
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美「うっさぎちゃ〜ん、おはよー↑↑」

う「美っ美奈子ちゃんどうしたの?その顔?!」

美「だってぇ今日は星野君とデート出きるのよぉ♡張り切るのも当然でしょ♡♡」


朝から上機嫌の美奈子の顔を見ると、ちょっと?やり過ぎメイクでとても綺麗と言える様な顔ではない。
そこへ星野が教室に入ってくる。


星「おは…うわっ‼なんだその顔?;」

美「勿論、星野君の為にメイクしてきたのよ♡どぉ?♡」


ウインクしてくる美奈子だが、メイクのせいでドン引きの星野。
うさぎも苦笑いしか出来ない。


星「どぉって;そんな派手なメイクだと先生にも怒られんだろ;;」

う「確かに怒られそう;」

美「もぉせっかく朝早く起きてやったのにー;」


好きな人の前では綺麗で居たいのは、世の女性誰もが思うことであろう…
だが、度が過ぎるとかえって逆効果に成りかねない。
落ち込む美奈子に星野が口を開く。


星「メイク道具あんのか?」

美「え?あるよ」

星「貸してみ」

う「星野、何するの?」

星「まぁ見てなって♪」


星野は美奈子から道具を受け取ると、美奈子を席に座らせ化粧を落とし始めた。
そして美奈子のメイク道具を使い、手慣れた手付きで美奈子にメイクをしていく。
その様子をクラス全員が見ていた。

星「ほら、これなら怒られねぇだろ?」

美奈子に手鏡を渡す。
自分の顔を鏡で確認すると、普段の活発な自分など何処にも居なくて、とても落ち着いた女性の顔になっていた。

美「これが、あたし?////」

う「美奈子ちゃんすっごく綺麗♪」

クラスの人達も綺麗や可愛いと絶賛している。
そうか…確かモデルの仕事してた時、たまに自分でメイクしてた…女の子のメイクも出来たんだ,,,
美奈子は星野の手を握り可愛い顔してお礼している。
星野もみんなから誉められ満更でもない表情。

う(…あれ?また昨日みたいな)
なんで?美奈子ちゃんが綺麗だって素直に思ってるのに、こんな複雑な気持ちになってるんだろ…あたし


星「おだんごもしてみるか?」

う「え…?」

美「うさぎちゃんもやってもらいなよ♪あたしの道具使っていいからさぁ」

う「ううん、あたしはいいや;化粧にまだ興味ないし;」


そそくさと席に座り授業の準備をするうさぎ。
クラスのみんなも時計を見て席についた。

あたし,,なんだか変だよ。
こんな気持ち初めてで、分からないよ,,,


星「・・・」




授業終了のチャイムが鳴り、先生に挨拶して帰る人や部活に行く人で、生徒は教室から出ていく。
うさぎも帰り支度をしていると、隣の席で鞄に教科書を仕舞っている星野に美奈子が飛びついてきた。


美「星野く〜ん♡♡」

星「うわっ!;;」

美「早くクレープ食べに行きましょ♡」

星「焦るなって;おだんご行こうぜ‼」

う「え…」


席を立ってる星野の腕には美奈子がベッタリ、くっついてる。
それを星野は何とも思ってないのか、平然な顔してあたしを待つ。
芸能人だから女の子に腕組まれようが、抱きつかれようが、そんなの気にする訳ない…か
,,,何だか胸が痛む


う「ごめんね、あたしママに用事頼まれてたのすっかり忘れてた、二人で行ってきてよ…じゃ、じゃあまた明日ね」

星「おだんご!」


あたしは星野の呼掛けに振り向きもせず、二人から逃げる様に教室から出ていった。


こんな自分嫌だ,,,
二人を見てると自分が嫌な奴になりそう。
美奈子ちゃんはあたしの友達で、星野は,,,


星野は…あたしにとって………何?
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