夜うさ

□夜天の気持ち
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バレンタインデーの日
何故か夜天にキスをされたうさぎ
あれから1週間
スリーライツの3人は写真撮影の為海外へロケに行っていた
情報通の美奈子によればスリーライツの写真集が3ヶ月後に発売されるらしい
その為の写真撮影だ


美「星野君達今日の夜帰ってくるみたいよ♪」

レ「相変わらず詳しいわねぇ」

ま「1週間ぶりだもんなぁ」

亜「3人共お勉強大丈夫かしら…」

レ「亜美ちゃんったら(汗)」

ま「どこで撮影したのかなぁやっぱ海とか?」

美「海と言えば…」

レ・美「「水着!!」」

美「また3人の水着姿が見れるのねぇ♪」

ま「美奈子ちゃん!鼻血!Σ( ̄□ ̄;)」

ア「勉強はどうなったんだ(汗)」

ル「もう勉強どころじゃないわね(苦笑)」


みんなが騒いでる中普段騒がしいうさぎは会話に入らずボッーーっとしていた

亜「うさぎちゃん、どうかしたの?」

う「…うん」

ま「何か悩み事かい?」

う「…うん」

レ「うさぎ…」

う「…うん」

美「んもぉどうしたのよ、うさぎちゃん!」


う「ぐはっΣ(T▽T;)」

美奈子はうさぎの背中をおもいっきり叩いた

う「いったぁい(泣)何すんのよぉ( ;∀;)」

レ「何すんのよぉじゃないでしょ、ボケーっとしといて」

ル「うさぎちゃん悩み事があるなら聞かせて、ひとりで悩まないで」

う「いや、悩みって訳じゃ…」

レ「じゃあ何ボッーーっとしてたのよ」

う「えっえぇと」

「「「「うんうん」」」」

う「あのね!」

「「「「うんうん」」」」

う「忘れちゃった(笑)」

ズテッーーーン

う「ごめん(笑)」


勉強どころじゃなくなり時間も時間なのでお開きになった

ル「うさぎちゃん本当は忘れたって嘘でしょ」

う「う…うん」

ル「みんなに言えないこと?」

う「うん、私はいいんだけどその人はきっと話されたくないと思うの」

ル「そう、無理に聞いてごめんね」

う「ううん、心配してくれてありがと、ルナ♪」

家に着きご飯を食べお風呂に入り部屋に戻ると窓の外を眺めていた

う(夜天君明日学校来るのかな、なんであの時キスしたんだろ、あぁもう考えてもわからないや、ここはやっぱ本人に直接…………聞けるかなぁ(汗))


ドキドキが止まらない


その頃スリーライツは


星「ハワイも今日でお別れだな」

大「そうですね、意外と休憩時間に色々見れていい刺激になりました」

星「土産もいっぱい買えたし充実した1週間だったな♪」

大「はい」

星「そういやぁ夜天は?」

大「ちょっと出掛けてくると言って先程出ていきましたが」

星「何!今日帰るってのに帰る準備出きてんのか?」

大「それは昨日のうちにしてあるらしいですよ、終わってないのは星野だけです(飽)」

星「そっそうか(苦笑)」


夜天はひとり目的もなく歩いていた


夜(はぁ〜明日からまた騒がしい生活に戻るのか)


そんな事を思いながらふらふらしているとふとひとつの店に目が止まった
何かを感じ吸い込まれるようにその店に入っていった

その店はアクセサリーショップのようだった

周りを見ることなく引き寄せられるように店の奥に入って行った


そして目に止まったのは
ガラスケースに入った花をモチーフにしたようなネックレス

夜(この花の形…似ている)

店員「いらっしゃいそのネックレスが気になるのかい?」

夜「はい」

店員「あんた若いわりになかなかお目が高いじゃないか♪」

夜「まぁね」

店員「そのネックレスはsilvercrystalと言うんだよ」

夜「silver…crystal」

店員「そう、そのネックレスは不思議な事に月の光を照らすとキラキラ光るんだ、その輝きを見てるとなんだか優しい気持ちにさせてくれるそんなネックレスだよ」


夜(そうか、だから僕は引き寄せられてきたんだ、あの子のスターシードに似ているこのネックレスに)

夜「これ値段ないけど、売り物じゃないの?」

店員「あぁそれは売り物じゃないんだ」

夜「そう」

店員「欲しいのかい?」

夜「売り物じゃなければしょうがないよ」

店員「あんたになら譲ってやってもいいんだけどねぇ」

夜「ホントに?」

店員「あぁこのネックレスを見てるあんたはとても優しい目をしていた、まるでネックレスを通して大切な人を見るかのように、何かの縁だ、金はいらないから持っていきな」

夜「ありがとうございます」

店員「ただし今度来たら沢山買ってもらうからね(笑)」

夜「その時は店ごと買ってあげるよ」

店員「ハッハッハ、それは大変だねぇ」


夜天はそのネックレスを受け取るとそのままホテルに帰って行った


夜「ただいま」

星「夜天!もう帰る時間だぞ」

夜「わかってるよ!うるさいなぁ」

星「何だと!」

大「二人ともやめなさい!夜天も早く荷物を持ってきて下さい。もう行きますよ」

夜「はいはい」


こうして無事帰りの飛行機に乗り日本へ帰って行った


次の日途中から学校に来たスリーライツの帰りを待っていたファン達でごった返していた

美「あ〜ん色々聞きたいのにぃ」

ま「さすがに美奈子ちゃんもお手上げかい(笑)」

美「まぁ行こうと思えば行けるけどぉ独占してゆっくり聞きたいじゃなぁい♪」

ま「まぁね」

亜「バレンタインの時よりすごいわね(汗)」

美「バレンタインはほらぁ直接じゃなくてもいい子が居たからバラけたけど1週間ぶりのスリーライツだもの直接見に来なきゃいけないじゃない」

う(すごいなぁ、でも夜天君すごく辛そう)


(人の迷惑も考えないで行動するなんて考えられない)


う(大丈夫かな)

お昼休み、美奈子が何とかスリーライツを捕まえ屋上に3人を呼ぶ事が出来た
お昼に屋上へ来るものは居ないため3人にとってゆっくり出きる唯一の時間だ

7人は輪になり今日はスリーライツが帰ってくるのもありまことが多目に作った弁当を中心に広げみんなで食べていた


星「まさかバレンタインの時より酷くなるとは思わなかったなぁ」

大「ホントですね」

美「そりゃあ国民的スターですもの1週間ぶりのスリーライツを生で見ないと♪」

夜「だからって人に迷惑かけていい訳じゃないでしょ」


夜天はそう言うと屋上を去っていった

美「夜天君」

大「気にしないで下さい、元々賑やかなのが好きではないのに1日囲まれてイライラしてるだけですから、そのうち元に戻ります」

星「そうそう、前より地球は好きになれたみたいだけどお前ら以外の地球人はまだ馴染めないみたいなんだ、だから気にすんなって」

ま「元気だしなって」

美「うん、そうよね、くよくよしてるなんて美奈子らしくないわね」

美奈子はコツンと軽く頭に拳骨をやりペロッと下を出し笑ってみせた

星「おだんご、今日はやけに静かだな」

う「えっ?」

亜「うさぎちゃんあまりご飯も食べてなかったみたいだけどどこか具合悪いの?」

う「ううん大丈夫だよ、ちょっと考え事してただけ…そうだ!あたし先生に提出しなきゃいけないものあったんだ、ごめんあたし先に戻るね」


うさぎはお弁当箱を片し屋上を後にした


星「なんかあったのか?おだんご」

ま「それが話してくれないんです」

星「またなんか一人で悩んでんのか」

亜「えぇ昨日も様子がおかしかったんで聞いてみたんですけど大丈夫の一点張りで」

美「あたし達頼りないのかしら」

大「今回の悩みは心配しなくても大丈夫だと思いますよ」

「「「「えっ?」」」」

亜「大気さんそれは一体どういうことですか?」

大「たぶんですがすぐに解決すると思います」

星「大気はおだんごが何で悩んでんのか知ってんのか?」

大「いいえ」

ま「それじゃどうして」

大「ただそんな気がするだけです」

美「ますますわからないわぁ(@_@;)」


その頃うさぎはお弁当箱を教室に置きある人を探していた
だいたい予想はしていたので見つけるのは簡単だった


う「夜天君」

夜「僕ひとりになりたいって言わなかった?」

う「ごめんね、でも夜天君すごく辛そうだったから大丈夫かなって思って」

う「余計なお世話だったよね、ごめんね」


うさぎが去ろうとすると「別にいいよ」っと声がした


夜「いいよ、ここにいて」

そう言うとうさぎはぱぁーと笑顔になり夜天の横に座った
しばらく沈黙が続き、まだ2月とあって冷たい風が肌にしみる
その沈黙を破ったのはうさぎだった

う「夜天君、海外は楽しかった?」

夜「まぁねこっちと違ってファンの子達に囲まれる事ないしね」

う「…もう少し向こうに居たかった?」

夜「こんな鬱陶しい1日を送るならもう少し居たかったかもね」


う「そっかぁ」

夜「君は?」

う「ん?」

夜「僕達が居なくて寂しかった?」

う「寂しかったよ、友達に1週間も会えないんだもん寂しいよ」

夜「友達として?」

う「うん」

夜「ふ〜ん」

う「夜天君?」

夜「もう聞くことはないでしょ、早く教室帰ったら」

う「でも」

夜「早く帰れったら!」

夜天はよくわからなかったがムカついてうさぎに怒鳴ってしまった
その言葉にうさぎはビクッとしたがそこを動こうとしなかった

う「…るよ」

夜「えっ」

う「聞きたいことあるよ」


うさぎは少し震えながら夜天に問いかけた

う「どうして…キスしたの?」

夜「その場の雰囲気かな」

う「違う、夜天君はそんなふざけてする人じゃない!きっと理由があると思うの、でもあたしバカだから考えてもわからなくて」

夜「言わないとわからない?」

う「……うん」

はぁ〜と夜天はため息をするとうさぎの腕を掴みうさぎを抱き締めた

う「夜天君?」

夜「好きだよ」

う「!!」

夜「星野が君の事好きなのは勿論知ってる、だからこの気持ちは閉まっておこうと思った…」

う「………」

夜「でも閉まっておこうと思えば思うほど押さえられなくなって気づいたら君に…キスしてた」

う「………」

夜「僕は今までプリンセスや仲間以外はどうでも良かった、ましてやこの僕が人を好きになるなんて思わなかった」

夜「だから最初君に対するこの気持ちがよくわからなかった」

う「………」

夜「でも次第に君ばかり見てる自分に気がついたんだ」

う「…夜天君///」

夜「これでわかった?」

う「うん、ありがとう///あたしも夜天君の事好きだよ♪」

夜「それって友達として?」

う「えっえぇと///」

夜「まぁいいやすぐにどうこうしなくても君の鈍感は銀河一だからね」

う「何よーそこまで酷くないわよ」

うさぎは膨れてぶぅぶぅ言っている
それを見た夜天は笑っていた

う「やっと笑った♪」

夜「えっ」

う「夜天君今日こぉんな顔ばっかで全然笑ってなかったから」っと言いながら自分の目元を吊り上げて夜天の顔まねをしていた

夜「僕そこまで酷くない」

う「はん、さっきの仕返しよ(笑)」

夜「へぇ僕に喧嘩吹っ掛ける気?」っと言ってうさぎを押し倒した

う「へ?夜天君///」

夜「僕を怒らしたらどうなるかわかってるの?」

う「だっだから冗談よ冗談、もう夜天君ったら本気にしちゃって」


うさぎの言葉を無視し夜天が徐々に近づいてくる

う「夜天君、ちょっと待って、やっ」


ポイっ

う「!!」

何かを口の中にほうりこまれた

う「…これって…チョコ?」

夜「そうだけど」


既にうさぎの上からどいて平然と座って当たり前のように答える夜天

夜「バレンタインに貰ったらなんかお返ししなきゃけないんでしょ?その日まで僕覚えてらんないからさ」

いつまで寝っ転がってんのっと意地悪く言う
夜天を騙したわねと目で訴えるかのように夜天を睨み付けた

夜「顔真っ赤だよ、何かされると思ったの」

う「あのねぇいきなり押し倒されたら何かされると思うっしょ///」

夜「こんないつ誰が通るかわからない所でするわけないでしょ」

う「押し倒すのもアウトよ///」

夜「そう?僕は君の焦る顔が見れて良かったけど(笑)」

う「くぅ〜///」


キーン コーン カーン コーン

う「大変!授業始まっちゃう、夜天君急いで」

夜「僕はいいよ」

う「良くない行くわよ」





あのネックレスは


僕が持っててもいいよね


もう少しだけ


君を側に感じていたいから


いつかきっと


君に渡すから




う「ねぇあのチョコすごく美味しかったけど海外のチョコレート?」

夜「ううん」

う「じゃあ高級チョコ?」

夜「チロルチョコ(笑)」

う「ガクッ」

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