夜うさ

□油断は禁物
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う「おっはよー♪」

亜「うさぎちゃんおはよう」

ま「おはよう、うさぎちゃん♪」

う「はい♪これハッピーバレンタイン」

今日はバレンタインデー
前は想いを寄せてる人や彼氏など、女の人が男の人にチョコを渡すのが普通だったが、最近では女の子同士でチョコを渡したりする友チョコって言うのが当たり前になってきたのだ

亜「ありがとう、はい♪お返しよ」

ま「あたしもはい♪」

う「わーいありがとう♪」

う「そう言えば美奈子ちゃんは?」

ま「まだ来てないんじゃないのかい?」

亜「私も見かけてないわ」



キャーセイヤー

ヤテーン

タイキー


う「何何!!」

廊下を覗くとそこには学校中の女子達がスリーライツの周りに群がっていた

ま「なんか予想はしてたけど,,すごいね(汗)」

亜「今日1日あんな感じなのかしら」

う「チョコ沢山貰えていいなぁ…」

ま・亜「うさぎちゃん(苦笑)」


予想通り休み時間になるとスリーライツにチョコを渡したい女子で賑わっていた


う「相変わらずすごいわねぇ」

美「そりゃあ今日渡さなきゃ意味ないもの♪」

ま「美奈子ちゃんは渡せたのかい?」

美「勿論よ〜♪星野君達を先回りしたかいがあったわ」

う「さっすが美奈子ちゃん♪」


美「亜美ちゃんも大気さんに渡さなくていいのー(笑)」

亜「えっわっ私はもう渡したから////」

「「「えぇ〜〜〜!!!」」」

う「亜美ちゃん」

ま「早いのは」

美「勉強だけじゃなかった」

亜「ごめんなさい////」


そんな騒がしい1日が、ようやく終わりを向かえた
授業が終わり部活へ行く者、家へ帰る者みな次々と教室から出ていく
亜美達はみな部活に行ってしまいうさぎ一人教室に残っていた

う(あんなに騒がしかったのが嘘みたいに静かねぇ…やることもないし帰ろっと)

教室を出て廊下を歩いているとふっと窓の外に目を向けた

う(あれは)

うさぎは窓から見えた人物の元へ向かっていた


う「夜天君♪」

夜「………」

う「こんな所で何してるの?星野達帰ったんでしょ」

夜「別にいつも一緒にいる訳じゃないし、今日1日女の子達に囲まれて疲れたからひとりになりたかっただけ」

う「そっかぁそうだよねぇ朝からすごかったもんね」

夜「全く…人の迷惑も考えないで行動するなんて考えられないよ」

う「う〜んまぁあれはちょっと酷かったよね」

夜「たく、こんなにどうしろって言うんだよ」

夜天の横には袋いっぱいのチョコがあった

う「うわーこれはすごいわ!こんなに食べたら鼻血出ちゃうね」

夜「ぷっ、何それ別に今日全部食べる訳じゃないでしょ」

う「////アハハハハそうだよねぇこんなには食べれないよね、でもいいなぁ沢山チョコ貰えて」

夜「こっちにしてみればいい迷惑だけどね、なんなら全部あげようか?」

う「それは駄目!」

夜「えっ」

う「みんな夜天君の為に、どんなチョコなら喜んでもらえるかなぁって、色々悩んだり、一生懸命手作りしたりして、その子その子の夜天君への想いがあるんだから、あたしが貰うことは出来ないよ」

夜「……ホント君には敵わないな」

う「ん?何か言った?」

夜「別に…そう言えば愛野達からは貰ったけどまだ君から貰ってなかったなぁ」

う「えっ!あたし、あたし何か持ってたかなぁ」

ガサガサと鞄の中をあさる

夜「………」

う「あっ♪あったよ、やてっ…」

夜天はうさぎの口をふさいだ
二人だけ時が止まったかのように、うさぎは何がなんだかわからなかった

夜天が唇を離しても、うさぎは固まったまま動かなかった

夜天はうさぎの耳元で
「もっとしたいの?」と囁いた

ビクッ

う「いえ大丈夫です///」

夜「そっ♪」

う「う〜〜」

夜「何?」

う「夜天君ずるい///」

夜「それ、ほめてるの(笑)」

う「ほめてないわよ!いいきなり…キス…するなんて」

夜「油断してるからだよ」

う「だって、夜天君があたしからまだチョコ貰ってないって言うから鞄の中探してたんだよ」

夜「僕一言もチョコとは言ってないよ」

う「も〜!」

夜「さぁもういいから帰るよ」

う「あっ待ってよ」






夜「ところで鞄の中で見つけたのって何?」

う「チロルチョコ」

夜「………」

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