星うさ
□ご主人様はアイドル‼後編
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星野がうちの学校に来て早1ヶ月半
なんだかんだ星野の世話係が生活の一部と化してしまったあたしは、いつからか文句も言わず星野の世話係を続けていた。
う「星野お疲れ様‼はい、お水」
星「おぅ、サンキュー♪」
今日は○×スタジオでmen's雑誌に使われる写真撮影
学校終わり大気さんの車で、仕事場に向かうのも、あたしまで当たり前になってる。
もうこれだけやれば、お礼のお返しはとっくに返したと思う。
だけど、星野から一向に辞めていいって言われる気配がない。
でも、自分から辞めたいって言う事も出来ない。
そのタイミングさえ…もう失ってる・・・?
……違う,,あたしならタイミングなんて気にせず、言いたい時にいつだって言える。
それなのに,,,
星「おだんご、どうした?」
いつの間にか一人考え込んでしまっているあたしを変に思った星野が声をかける。
咄嗟にあたしは笑顔を作り、星野の問いを無視して話を振った。
う「今日の仕事はこれでおしまい‼明日は1日仕事ないから学校行く準備しといてね」
星「うそ!;俺宿題やってねぇ;」
う「ダメねぇ、あたし達の本業は学生でしょ?」
星「そういうおだんごはやったのかよ?」
う「勿論♪あたしには頭のいい専属の先生が居るもん♪」
星「専属の先生〜?」
う「さっ帰る支度も終わったし帰りましょ、大気さん♡」
大「はい」
星野をぽつんと残して先を歩く二人。
いくら相手が大気でも、仲良く並んで歩かれると何とも言えない気持ちになる。
星「っ!もしかして専属の先生って大気の事か?」
小走りで然り気無くうさぎの横に並ぶ。
う「そうよ♪大気さん教え方上手くてすぐ宿題終わっちゃった♪」
大「お役にたてて良かったです♪」
星「大気‼俺には自分でやれって言うじゃん‼」
大「星野は教えるも何も、宿題の時姿を眩ますじゃないですか;」
星「そ、それは;」
う「いくら顔が良くても、馬鹿過ぎると彼女出来ないわよ?…あ!星野はファンが彼女だからもう居るのか!」
星「お前、俺を馬鹿にしてるだろ!///」
う「さぁねぇ(笑)」
車で家まで送ってもらい、今日は大気さんからお高いプリンを家族分ご馳走になった。
家族でプリンを美味しく頂き、お風呂で疲れをとり、部屋に戻るとそのままベッドにダイブ。
ベッドに放り投げてあった携帯が光っていて、見ると星野からLINEが入っていた。
星野とLINE交換したのは、つい最近の事。
世話係なのに連絡先知らなかったんかい!って思われるかもしれないけど、大体一緒に居て必要事項は直接話してるから、教える必要もなかった。
いずれは芸能人と一般人って関係に戻ると思ってたし,,,
だけど急に、星野が何かあった時の為にってLINEを教えてきた。
『今更だけど、明日仕事ないなら愛野と一緒に、前に言ってたスペシャル何とか食い行くか?』
う「…覚えてたんだ」
そう言えば前、美奈子ちゃんに誘われたけど、あれからずっと星野の世話係してて食べに行けてなかった。
『美奈子ちゃんに聞いてみる!』
そう送るとすぐに『了解』と言う星野のLINEスタンプが送られてきた。
ほんと自分が好きなんだなぁ;
美奈子に明日の事をLINEすると
『えっ?星野君が!?行く!絶対行く!死んでも行くわ(O゚皿゚O)ギャーー』と興奮した返信がきた。
星野に『美奈子ちゃんOKだってぇ(≧∇≦)b』と送ると『楽しみにしてるぜ♪』とまた自分のLINEスタンプで返ってきた。
こちらは星野のボイス付き。
自分で自分のスタンプ使うって恥ずかしくないんだろうか,,,;
そんな事を思いつつ携帯を置き天井を見つめた。
う(なんでだろースペシャルいちごクレープ楽しみなのに,,,)
なんか胸の中がモヤモヤする。
うさぎにはいくら考えても分からず、考えているうちにうさぎは、目を閉じ眠りについていた・・・