星うさ

□ご主人様はアイドル‼中編
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星「お前、今日から俺の世話係になれ‼」


う「えぇーーーーーーー‼‼‼」


漫画を拾ったのと変態から守ったお礼を返すため、災難な事に、星野の世話係に任命されてしまったうさぎ。

あの後、大気の運転で家まで送ってもらい、気が重いまま朝を迎えた。





美「また勝手に一人で星野君に会ったの?しかも世話係って何?!」

う「勝手にって,,ってかみんな顔怖い(泣)」



うさぎは基本あった事を友達に話してしまう。
バカ正直に星野の事を話してしまった為に、女子達から鬼の形相で睨まれ、背後から炎がメラメラしている。


美「って事は、うさぎちゃん、今日星野君家に行くのね?」

う「行かないわよ‼誰があんな奴…」



「「「「「「あんな奴?(怒)」」」」」」


う「ヒイィィィ(泣)」


先「おーい、みんな席に着けー」


先生が教室に入ってきてくれたお陰で、うさぎは丸焼きにならずに済んだと、胸を撫で下ろす。


先「今日は転校生を紹介する、みんなびっくりするぞ♪」


う(へぇこんな時期に転校生なんて珍しいわね、びっくりするって事はイケメン?♡)

先生が呼掛けすると入り口が開く。
どんなイケメンが入ってくるかと思い、ドキドキしたが…一瞬で終わった。


う「げっ!なんで?」

星「よっ♪俺の事は知ってるよな?今日からこの学校に通うことになったからよろしく♪」


転校生はまさかのトップアイドル星野光!

教室がひび割れするんじゃないかってぐらいの女子達の黄色い悲鳴。
先生が落ち着けと促しても治まらず、この悲鳴を聞いた他のクラスの生徒達が、廊下から覗きこみ、星野光の存在を見つけた途端更に女子達がヒートアップ。

何とか先生達が総掛かりで生徒達を押さえつけ、他のクラスの生徒達を自分達の教室に戻した。


先「えぇ、っと言う訳で今日からこのクラスの生徒だ、みんな優しくしてやってくれ;…星野君は1番後ろの席に…」


先生が一つ空いてる席を指さししているにも関わらず、星野が向かった先はうさぎの横。
うさぎの隣に座っている男子に何やら話しかけている。
すると男子は机の中にある荷物を全て持ち出し後ろの席へ。


星「先生、あいつがどうしても席を譲りたいそうなんで、俺ここに座ります♪」

先「そ…そうか;じゃあ気を取り直して授業始めるぞ;」


先生が教科書を開き、黒板に図形を書き始めたのを見計らって、うさぎは星野だけに聞こえるように小声で話しかけた。


う『ちょっと、村井君に何言ったのよ?(怒)』

星『何も言ってねぇよ、ただ席譲ってくれるよな?ってアイドルスマイルしたら、すぐ譲ってくれた(笑)』

う『それ、村井君には怖い顔にしか見えなかったんじゃ…;で、なんでこの学校に来たのよ?』

星『お前は俺の世話係だからな、世話係はご主人様の側に居なきゃいけねぇだろ?(笑)』


ニヤニヤした顔で当たり前の様に、《世話係》と言ってくるのに腹が立つ。
まだあたしは『やる』なんて一言も言ってない!


星『あ!そういやぁ、お前の名前まだ聞いてなかった‼なんて言うんだ?』

う『……月野うさぎ』

星『ふ〜ん,,じゃあおだんごな♪よろしく頼むぜ♪おだんご♪』


なんでわざわざ名前を聞いた?

結局おだんごじゃない‼

頭にくるわね‼
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