星うさ

□甘いお返しは突然に
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ル「うさぎゃん、うさぎちゃん起きてもう8時過ぎよ」

う「う〜ん、もうちょっと…」

ル「もぉ…コホン……うーさーぎーちゃーん!!」

う「うわー!何何?」

ルナは無言で時計を指さしした

う「いや〜ん遅刻だぁ」

ル「最近遅刻しないと思ってたのに昨日からなんか変よ、うさぎちゃん」

ビクッ

う(昨日…)

うさぎは昨日の星野との出来事を思い出していた


(おだんご)

(何っ…!)

星野にチョコ入りのキス…されて

(な、うまいだろ♪)

ボンッ


う「そそそそんな事ないわよ!いってきまぁす」

ル「やっぱりおかしい」


う(う〜ルナが変な事言うから思い出しちゃったじゃない、今日どんな顔して会えばいいのよ////)

そんな事を思いながら学校まで全力疾走


う「セーフ(@ ̄□ ̄@;)!!」

ま「うさぎちゃんおはよう、今日はギリギリだったね」

う「まぁ色々ありまして(汗)」

美「昨日チョコレート食べ過ぎて興奮して眠れなかったんじゃないの〜(笑)」

ま「美奈子ちゃん、コーヒーじゃないんだから(苦笑)」

ま「…うさぎちゃん?」

美「うさぎちゃんどうしたの?顔真っ赤よ」

う「えっそうかなぁ〜気のせいよ〜アハハ」

美(怪しい、これは事情聴取しなくっちゃ♪)


先「さぁHR始めるぞぉ席につけー」


星野達は仕事の都合で授業が始まったにもかかわらず3人が来る事はなかった


う(星野達は仕事か、はぁ〜良かった)


午前の授業が終わり、いつものメンバーは外でお弁当を食べていた

う「まこちゃん、この炊き込みご飯美味しい♪」

ま「そうかい♪今日のはちょっと頑張ったからね」

亜「うさぎちゃんホントよく食べるわね♪」

美「亜美ちゃん何を今更(笑)ところでうさぎちゃん」

う「何?」

美「昨日何かあったの?」

う「えっ?何もないけど」

美「へぇ〜そう言えば「セイヤ」君達まだ来ないわねぇ」

美奈子はわざと星野の名前を強調しながら喋る


ビクッ

亜「もう午後の授業始まるし今日は来ないのかしら」

ま「昨日女の子達に囲まれてたから疲れて来ないかもな」

ビクビク

美「そうねぇ昨日は「バレンタイン」特集のラジオや町でもファンの子達が「チョコ」を持って追っかけしてたみたいだし」

ビクビクビク

続けて、バレンタインとチョコを強調すると明らかに反応するうさぎの姿があった


亜「うさぎちゃん、汗がすごいわ、具合でも悪いの?」

う「そっそうかなぁ大丈夫よー」

美(これは星野君と何かあったに違いないわ!絶対吐かせてみせるわよ♪)

全ての授業が終わり今日はみな部活がない為レイも呼びみんなでクラウンに来ていた
店につき注文をし終えると「トイレ行ってくるね」とうさぎが席を立った

美「ねぇみんな」

レ「どうしたのよ、ニヤニヤして」

美「実はね、うさぎちゃん昨日星野君と何かあったみたいなのよ♪」

ま「えっそうなのかい?」

亜「確かにちょっと様子がおかしかったわね
、喧嘩でもしたのかしら」

美「違うわよーあれはきっと男女関係になったのよ♪」


「「「えぇ〜〜」」」

美奈子の突拍子もない発言に一同騒然


レ「ちょっとちょっと何時何分何秒にそんな関係になっちゃったのよぉ」

ま「星野君がうさぎちゃんの事好きなのは知ってるけど早すぎないかい(汗)」

亜「うさぎちゃんに限ってそんな…」


そんなとんでもない話をしているうちにうさぎが帰ってきた

う「はぁ〜お待たせぇ♪」

ジーー

う「みっみんなどうしたの(汗)」

亜「うさぎちゃん…不潔」

う「はい?ちゃんと手洗ってきたよ(汗)」

ま「うさぎちゃんがそんな事するはずないよな?」

う「失礼ねぇ手ぐらいちゃんと洗いますぅ!」

レ・美「うさぎ「ちゃん」」

う「はい!」

レ「星野君と何をしたのか」

レ・美「白状しなさい!」

う「えぇ〜///」


みんなの押しに負け昨日の星野との出来事を正直に話をしたうさぎ

レ「じゃあ星野君とキスしただけなのね」

う「したというか…されたというか///」

ま「まぁキスだけで良かったじゃないか」

亜「うさぎちゃん私は信じてたわ」

ま「亜美ちゃんさっき不潔って言ってなかったかい(汗)」

美「なぁんだてっきり男女関係になったと思ったのにぃつまんないの」

う「だんっじょ////」

レ「もぉ美奈子ちゃんが大袈裟に言うからよぉ」

美「アハハハだってうさぎちゃんがあまりにも様子がおかしかったからキスだけじゃないと思ってたのよぉ♪」


またその話をしたせいでうさぎはひとり顔を赤らめたまま家に帰る事になった

そんな状態で今一番会いたくない人に出くわしてしまった

星「よぉおだんご」

う「セっイヤ」

星「お前どうしたんだ?顔真っ赤だぜ」

う「誰のせいでこんなんになってると思ってるの///星野のバカ!」

恥ずかしい気持ちでいっぱいになり涙目になりながら星野を睨み付けた

星「…おだんご」

う「もう知らない」

星「……」

う「あたしばっかりこんな思いして、今日学校でどんな顔して会えばいいのかひとりで勝手に考えて、変に星野の名前に反応しちゃって、あたしバカみたい」

星「おだんご…ごめん」

う「ごめんって…あんたは平気なの!」

星「平気な訳ねぇだろ!」

う「!!」

星「好きな女からチョコ貰って、キスして平気な訳…ねぇだろ////」

う「…セイヤ照れてるの?」

星「照れてるよ///」

気づけば星野の顔は真っ赤になっていた
それを見たうさぎは「ふふ」っと笑ってしまった

星「何がおかしいんだよ///」

う「ふふ、べっつにぃ♪」

星「ったく、ほらよ」

星野はうさぎに何かを差し出した

う「これ」

星「ホワイトデーに返せるかわからなかったからな早いけどお返し」

う「早いも何も次の日って(汗)」

星「細かい事はいいから開けてみろよ」

白い袋に赤いリボンがしてありリボンを外すと中からコロンとした白いチョコが出てきた

う「わぁ可愛い♪」

星「だろ♪食べてみろよ」

う「うん♪いただきまぁす」


さっきまで怒っていたはずのうさぎが嘘のように笑顔になり一口サイズのチョコを食べてみると中からチョコがとろけて口の中に甘さが広がる


う「美味しい♪」

星「当たり前だろ♪俺様が選んだチョコだからな♪」

う「あんたのその自信はどこからくんのよ(汗)」

星「まぁとにかく渡せて良かった♪ホント昨日はごめんな…じゃあな、おだんご」


そう言うと星野はうさぎのおだんごをポンポンとやり横を通り過ぎようとしたとき「……じゃなかった」

星「えっ?」

う「キス……嫌じゃなかった…よ」


うさぎは下を向いたまま全身真っ赤になり懸命に言葉を発した


う「そっそれじゃあね」


うさぎが走りだそうとするとそれを阻止され
星野の腕の中に収まった


う「せっ星野///」

星「そんな事言うな」

う「えっ」

星「そんな事言われたら押さえられなくなるだろ///」

う「えっとあの…///」

星「安心しろおだんごが嫌がる事はしない、ただ今だけはもう少しこのままでいたい」

う「誰かに見られちゃうよ///」

星「俺はいいけど」

う「もうスキャンダルになって大気さんに怒られても知らないわよ///」

星「見せつけてやりゃあいいじゃん(笑)」

う「あんた昨日の事反省してないでしょ!」




それはチョコより甘い



二人の世界



そんな甘い世界に



いつか溺れてしまいたい

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