星うさ
□チョコより甘いもの
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う「いってきまーす」
う「うーんいい天気」
最近うさぎは朝目覚めがよく遅刻をあまりしなくなった
あたしがちゃんと起きるたびに弟のしんごが
「今日雨でも降るのかなぁ」ってあたしをからかったりするのよねー
失礼しちゃうわ
う「ん?なんだろ、学校の前女の子がいっぱい居る、何かあるのかしら?」
ま「うさぎちゃん、おはよー」
亜「おはよう♪今日も遅刻せずこれたのね」
う「おっはよーまこちゃん、亜美ちゃん、あたしだって起きる時は起きるのよ♪」
亜「ふふふ」
う「あれ〜美奈子ちゃんは?」
ま「あぁ美奈子ちゃんなら学校の門の所に行ったはずだけど、見かけなかったかい?」
う「さぁ、門の所すっごい女の子達が居て通り抜けるのがやっとだったのよぉ、みんなあそこで何してんの?」
亜「何ってうさぎちゃん、今日はバレンタインデーよ、みんな星野君達にチョコをあげようと外で待ってるのよ」
う「バレンタインデー、あっ!そうか忘れてた」
ま「うさぎちゃんが食べ物のイベントを忘れるなんて珍しいねぇ(笑)」
う「まこちゃんひどーいΣ(´□`;)」
ま「あははごめんごめん、チョコレートケーキ作ってきたからお昼みんなで食べようか♪」
う「わーいまこちゃんのチョコレートケーキ\(^o^)/早くお昼にならないかなぁ」
亜「うさぎちゃん、まだ授業すら始まってないわよ(苦笑)」
キャーキャー♪
う「何?廊下の方が騒がしいわね」
うさぎ達は教室から廊下を覗いた
すると人だかりの中心に居たのはやっぱりあの3人だった
星「ちょっと通してくれないかな」
大「すみません、通らしていただけますか」
夜「もうだから来たくなかったんだよ」
う「あれまぁ凄い人(汗)」
ま「あれじゃ強引に行かなきゃなかなか渡せないよな」
亜「美奈子ちゃん渡せたのかしら」
「勿論渡せたわよ」
「「「美奈子ちゃん!」」」
う「いつのまに」
ま「よくあの人だかりで渡せたよなぁ」
美「この愛野美奈子をなめってもらっちゃ困るわ、オッホッホッホ♪」
(((美奈子ちゃん恐るべし)))
それからと言うものの休み時間の度にスリーライツにチョコを渡すため別のクラスから女の子が集まってくる始末
スリーライツは周りに迷惑がかからないよう
休み時間になっては姿を眩ましていた
そうこうしているうちにお昼休みの時間がやってきた
星「ったくなんだってんだよ」
夜「だから僕は今日休もうって言ったのに」
大「仕方ないでしょう、私達はただでさえ出席日数が少ないんですからこれる時に来ないといけないんです」
夜「はぁ〜とりあえず出席はしたんだし僕はもう帰るよ」
星「おい夜天!」
そう言い残すと夜天はスイスイ帰って行ってしまった
大「まぁ今回ばかりは夜天の気持ちもわからなくはないですね、私も少々疲れました」
星「まぁな、後もう少しの辛抱か」
星(今日はあいつと一言も話せてないな…)
その頃うさぎ達は
う「あーまこちゃんのチョコレートケーキ美味しかったぁ♪」
美「もううさぎちゃん殆ど食べちゃうんだもん」
う「だぁってぇまこちゃんの料理好きなんだもん♪」
ま「そう言ってもらえると作りがいがあるよ♪」
亜「みんな、これ」
う「亜美ちゃん、これは?」
亜「実は私もチョコクッキーを作ってきてたの、渡すタイミングがなかなかなくって」
美「友チョコってやつ〜実は〜あたしもみんなにチョコ持ってきてたのよぉ♪」
う「美奈子ちゃんも?」
ま「亜美ちゃん、美奈子ちゃんありがとう♪」
う「えぇみんなチョコ持ってきてたんだぁあたし何にもない(シュン)」
亜「うさぎちゃん落ち込まないで」
ま「そうだよ、うさぎちゃん今日がバレンタインデーって事忘れてたんだから仕方ないよ」
美「そうよそうよ、そ・の・か・わ・りホワイトデー期待してるわよ(笑)」
う「みんな…ありがとう」
美「そう言えば、亜美ちゃん達星野君達にバレンタインデーあげたの?」
ま「いやぁ流石にあの人だかりだとちょっとなぁ」
亜「えぇ私もあの中に入るのはちょっと」
美「なぁんだぁそれならこのあたしに行ってくれれば渡してあげたのにぃもう今日中に渡せなくなっちゃうわよー」
ま・亜「アハハ(苦笑)」
う(………)
結局星野達とは今日一言も話せず学校が終わり、星野と大気はそそくさと帰ってしまっていた
うさぎも美奈子達からクラウンに行こうと誘われていたが用事があるといい一人商店街に居た
う(もう作るのは無理だからなんか買ってこう…みんなの分は後でもいいよね)
店員「チョコレートお探しでしょうか?」
う「あっはい♪どれも美味しそうで迷っちゃう♪」
店員「彼氏にプレゼントですか♪」
う「あっいえ違います(汗)」
店員「じゃあ想いを寄せてる人とか♪」
う「えぇまぁそんなところです///」
店員「だったらこれなんかいかがですか?」
そのチョコレートはピンク色の可愛い箱にハート型で白、茶色、ピンクの三種類のチョコが6個入ってる物だった
う「あはっ♪可愛い、この値段ならあたしにも買える♪これ下さい(*^^*)」
店員「ありがとうございます、今包んできますね♪」
店員さんに可愛く包んでもらったチョコを持ち自分の家へと足を運んだ
すると家の前に誰か立っていた
う「あれ?誰だろう」
家に近づくにつれその人物が誰なのかわかった
う「星野?」
星「おだんご」
う「どうしたのよ、家の前で」
星「お前を待ってたんだ」
う「えっ」
星「あっいやだからその今日一言も喋れなかったなっと思って」
う「////」
星「////」
う「どれくらい待ってたの?」
星「一時間ぐらい」
う「一時間!…そんなに乙女の部屋の前で待ってたなんて」
星「変態」
う「へ?」
星「って言おうとしてたんだろ」
う「変態って自覚してるの?」
星「そうじゃないけど」
う「で、あたしになんか用?」
星「特にないけど…ただお前の顔が見たかっただけだ、じゃ俺仕事あるからまた明日な♪」
星野が行こうとした時
クイ
星「ん?おだんご?」
うさぎはとっさに星野の裾を掴んでいた
星「どうしたんだ?」
う「あ、あのね…これ///」
星「これは」
う「きょっ今日バレンタインデーでしょ、か勘違いしないでよ、いつも助けてもらってたからそのお礼なんだから」
星「お前なぁもうちょっと可愛い言い方出来ねぇのかよ」
う「わ、悪かったわね、いらないんだったら返してよ!」
星「いらねぇとは言ってないだろ、サンキュー、おだんご」
星野はその場で包みをあけてチョコを一粒食べた
う「どう?」
星「すっげぇうまい」
うさぎはジーーっと星野の食べるチョコを見ていた
星「食いたいのか?」
う「そりゃあまぁすごく美味しそうに食べてるから」
星「あーん」
う「あーん」
星「と見せかけて」
パクっ
う「ひどーい騙したわね」
星「俺が貰ったもんだしな♪」
う「もう星野の意地悪」
うさぎは膨れっ面になりそっぽを向いてしまった
星「しょうがねぇなぁ………おだんご」
う「何っ…!!」
星野は新しいチョコを口に含みそっぽを向いていたうさぎを振り向かせキスをした
口の中で溶けたチョコがうさぎの口の中に入ってくる
とっても甘く優しい味
星野はうさぎから離れると意地悪っぽく
星「なっうまいだろ♪」っと言った
う「あっあのね〜普通にくれればいいじゃない星野のエッチ、変態!」
星「そこまで言うことねぇだろ(汗)」
う「もう///さっさと仕事に行きなさいよ」
星「はいはい、それじゃ…」
う「あっ待ってこれ大気さん達に渡してくれる?」
星「なんだ俺だけじゃなかったのかよ!」
う「あんただけな訳ないっしょ」
うさぎは星野のチョコレートの他に大気と夜天の分も買っていたのだ
星「まぁいいや、ありがとな、それじゃ」
う「うん、バイバイ」
う(まだドキドキしてる///)
まだ口の中が甘い
これってチョコのせい?
それとも…キス…のせい?