紫星天の琴音(toz夢)
□流星のノクターン
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−−−−−−−−−サエーナsaid−−−−−−−−−
一人と一匹の目の前に、やわらかい光がふわっと広がった。
あたたかくて心地の良い風が、少女の頬を撫でた。
「んーーー!遺跡をでたぞ!!!」
サエーナが気持ち良さそうに伸びをした。
「ここが噂に聞くイズチ...心地のええ所やねぇ〜」
「空がきれいなんだぞー!」
「うちここに住みたい〜」
二人は適当な会話を交えながら芝生のうえを歩いた。
一人と一匹は今、天族の住む地、イズチにきていた。
記憶喪失について、そしてさっきの穢れの波動と人間の匂い。ゼンライにはたくさん話さねばならない。
「ブースト!!!なんかもふもふやわらかそうな山羊がいるぞ!!!」
サエーナが岩の近くにいた山羊を指差す。
「あ、おやぶんその山羊確か凶暴な...」
「ゴフゥッ!!」
「あちゃ〜...」
声で興奮した山羊が突進してきて
サエーナが軽く吹き飛ばされる。
「やるな山羊!!!かかってくrゴフゥッッ!!!」
「おやぶぅぅぅん!!」
またもや吹き飛ばされるサエーナ。
のどかな光をたたえた青空の下に、一人の少女と一匹ノルミンの声が響き渡った。
−−−−memo−−−−
獣が唸り声をあげる。
いやな音がする。
だんだん近付いてくる。
甘美な死の予感..._____