紫星天の琴音(toz夢)
□遺跡のプレリュード
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________薄れ行く意識の中、私はなめらかで美しい音を聴いた。
「わたしな、この曲ってすごくいいと思うんだぞ!!!」
楽しそうに笑う友の姿が見えた気がした。
「ごめんね、サエーナ」
私はそう呟くと、静かに目を閉じた。
懐かしい音がする。とてもあたたかくて、やさしい音。
サエーナ、いままでありがとう。
みンな、いマまでありがトう。
さヨなら、ミんナ。
サよナラ、サエーナ。
ワたシハ、ダイジョウブダカラ
今も残るとある伝承がある。
それは、時に取り残された天族の、
世界を見守り続けた天族の、
導師との出会いの物語__________