Short Novel
□ED後 ルーク編 2
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「おお、ルーク!生きておったか!」
バチカル城、玉座の間に着くと、そこにはキムラスカの貴族だけではなく、マルクトの皇帝ピオニーや、またローレライ教団の導師、フローリアンとテオドーロたちがいた。
インゴベルト国王とファブレ公爵たちは、ルークの姿を見るなり感嘆の声を上げた。
「父上、母上、只今戻りました」
「ああ、ルーク!・・・本当に・・ルークなの・ですね・・・」
ルークの母―シュザンヌは二年ぶりに見る息子の姿を見て涙を流した。
「逞しくなったな、ルーク」
「父上も、お元気そうで何よりです」
ルークの父―ファブレ公爵は、自分の息子が偉業―障気の中和とローレライの解放―を成し遂げたことを、改めて誇りに思った。
「いつまでもお前が帰ってこないから、俺はとっくに死んだと思っていたぞ」
笑いながら言うピオニーからも、喜びの表情が見てとれた。
それからルークが式に相応しい格好に着替えてから、改めて成人の儀が執り行われた・・・・