Short Novel
□休日の景色
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「今日も会議かー・・・」
キムラスカの首都、改めて『天空都市』と思わせるような設備が整ったここ、バチカルで一人愚痴を溢していた。
「帰ってきてからもう半年経つのかー」
朱色の髪を持つ男―ルークは、旅の最中に使っていたものとは違う日記をめくっていた。
その日記によると、想い人―ティアと最後に会ったのは一ヶ月前。
ルークは根強いレプリカ差別を解決するために奔走して、大変だった。
ティアは神託の盾の指導をしているが、前の動乱により指導者が少なくなり、そのためティアも忙しい身だった。
「そろそろ時間だし、行かないと・・・」
ルークは屋敷の自分の部屋からバチカル城へ向かった。
(ルークともう一ヶ月以上会ってない・・・)
ティアは訓練の最中だった。しかし気が付くとルークと最後に会ったのはいつだったか、と考えている。
そのいつもとは違う様子を察した兵士たちが、昼の休憩に入った時にティアに言った。
「最近休まれてませんから、何日か休暇をとってはどうでしょうか？」
そう言われてティアが大丈夫、と言おうとした時、別の誰かの声が聞こえた。