Short Novel
□ED後 アッシュ編 2
2ページ/16ページ
「やっぱりここにいたか・・・・」
ずっと岩の上に座っていたら、後ろから声が聞こえた。振り向くとガイが立っていた。
「・・・何?」
「旦那が呼んでるんだ。グランコクマに来てくれないか?」
・・・大佐に呼ばれる理由に心当たりはなかった。
「どうして?」
「悪いがそれは俺にも分からない」
私は他にすることもないので、ガイについていくことにした。
「・・・分かったわ」
座っていた岩の上から立って、最後にホドを一瞥してガイの後についていった。
「お久しぶりです」
渓谷の入り口にはアルビオールがあった。
そしてそこには当たり前のようにノエルがいた。
「今、中でアニスさんとナタリアさんが待っていますよ」
「アニスとナタリアが?」
私は説明を求めるためガイを見た。そんな私の様子をガイは察してくれたようだった。
「・・・旦那に言われて連れてきたんだよ、全く、何を考えているんだか・・・」
そう言ってガイはアルビオールの中に入っていった。
私もアルビオールの中に入ると、中にいたナタリアとアニスは眠っていた。