Chain of the World

□7.作られし者
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ルークたちはタルタロスで外郭に戻った後、ビクトールの提案でベルケンドに向かった。
今はそこにある音機関研究施設の中でも一際大きい第一音機関研究所にいた。


「ここをヴァンが拠点にしていたのか?」

「そこまでは分からないが、使っていたことは確かだ」

ルークの問いにビクトールが答えた。
一体何処からその自信がくるのか、とルークは思った。



「!お前さんはルークか!?」

研究所内を歩き回っていると、突然そこの研究者であろう老人が話しかけてきた。

「・・・そうだが、お前は?」

「!?覚えてないのか!?」

ルークはその老人を見た覚えがなかったが、相手は自分を知っているようだった。

「お前は誰だ!?」

再度ルークが問いただす。

「・・わしはスピノザじゃ」

「何故お前は俺を知っている?」

「・・・お前さんは7年前のことを覚えておらんのか?」

ルークがスピノザに言われ、7年前という時期に、誘拐のことだと気付き、怒りを含んだ強い口調になる。

「まさかお前がヴァンの誘拐に加担したのか!?」

「・・・そうじゃ」

「何故やつが誘拐したのか知っているのか!?知っている限り答えろ!!」
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