Chain of the World
□6.過去の大地
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ルークたちは、目が覚めると赤紫の海に囲まれていた。僅かに残った地面が唯一の足場となり、その足場もいつその海−泥海に沈んでもおかしくなかった。
その外観に皆言葉を失った。
ジェイドの言葉でそこにあったタルタロスに乗り込むが、その最中も誰1人声を発しなかった。
そしてタルタロスの甲板で漸くジェイドが口を開き、ここが今までいた大地の地下−魔界だということがティアとイオンのお陰で分かった。
「さて、現在の状況も分かりましたし・・・」
ジェイドが、背中を向け先ほどからルークたちと距離をとっているガイと、傭兵たちを交互に見て、そして傭兵の方に体を向け、口を開いた。
「・・あなたたちは何者ですか?」
「・・・そういえば自己紹介がまだだったな。俺はレイヴァンだ」
赤い髪の傭兵が答えた。
「俺はビクトール、宜しくな!」
熊のような男が次に答えた。
「セシリアです。今後とも宜しくお願いしますね」
最後に金髪の女性が答えた。
「・・あなたたちはどうしてアグゼリュスの住民を避難させていたんですか?」
「とある人からの依頼だ」
「とある人?」
ビクトールの言葉にアニスが聞き返す。