Chain of the World
□4.謎
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ザオ遺跡でイオンを救出したルークたちはケセドニアに来ていた。
そこにヴァンの姿はなく、すでにアグゼリュスに向かったという報告も受けた。
ルークは自分の超振動で障気を中和できる、とバチカルでヴァンに聞いて、ずっとそんなことが可能なのか考えていた。
そんなことを考えている時ジェイドの声が聞こえてきた。
「皆さん、今日は疲れていますし、ここで1日休みましょう」
みんな疲労が溜まっていたのか、気だるそうに頷いた。
「じゃあ私は買い物に行ってくるね〜〜」
アニスがそう言ってその場から去り、他も宿に向かって歩き出した。
イオンはアニスのことが気になり、みんなが歩き出していたのに気付いた時は、一番後ろを歩いていたナタリアと数m離れていた。
急いで追いつこうとしたとき、前から顔も見えないくらい深くフードを被り、マントでほぼ全身を黒で覆った、男か女かもわからない人が歩いていた。髪すら外からは見えないその格好に、イオンは不審に思った。その人がイオンの近くまで来て、話しかけてきた。
「・・・導師イオン、お願いがある・ります」
イオンは自分のことを知っているその人に驚いた。そしてその人の方へ体を向けた。