Chain of the World
□2.首都へ
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ルークたちは駐屯していた六神将の目を欺いて、セントビナーになんとか入った。
その入口で、六神将が撤退するを見ていた。
「今いたのは妖獣のアリエッタに烈風のシンク、魔弾のリグレットに黒獅子ラルゴ、そして死神ディスト。いないのは蒼狼のゲーティアだな。」
「蒼き狼、ゲーティアは噂によると六神将最強らしいな」
ルークは感心したようにガイに聞いた。ルークは噂で名前は知っていたが、誰がどういう顔かまでは分からなかった。
「ああ、音素を使わずに譜術を使うって聞いたことがある」
「そんなことができるのか?」
「噂ってのは大体大げさに伝わっていくものだから、本当かどうかは見てみないと分からないがな」
「僕も、六神将の中でもゲーティアとだけは会ったことがありません」
私もその人のことは知らなかったが、そんなことより私の近くで何度もその名を呼ばないでほしかった。
「皆さん、ティアが恐い顔をしていますので、そろそろ行きますよ」
大佐の発言にみんながこっちを向いた。
「大佐!私は恐い顔なんてしてません!」
私がそう言ったが、軽く大佐に流された。