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□潜入セヨ!6
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 「いつから好きだったの?」
「え?」
頻繁に天宮と合奏したせいで、月森は冥加、天宮、七海のアンサンブルの一員になっていた。先輩二人を待っている隙間に、七海がにこにこと話しかけてくる。
「あ、いやだったらごめん。月森さんずっと告白されても振ってるって聞いてたから、いつから土浦のこと好きなのかなって」
「あ、その…」
熱が頬に集中して、上手く思考できない。いつから好きだったことにしたらいいんだろうか。打ち合わせておけばよかった!
「わ、あ、ごめん、変なこと聞いて!いいよ、もう気にしないで」
七海が顔を赤くして慌て出した。不思議に思って思わず首を傾げたら、顔をそらされた。何があったかはわからないが、これ以上追求されないようで助かった。
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