おはなし

□ブルー
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君は悩ましいブルー


時に愛しいブルー

♪♪♪

〇ブルー〇

イライラする。

「ドロロ先輩っv一緒にオヤツ食べるですぅ!」
「いいのでござるか?」

ほら、またそうやって笑う。

「ドロロ、この花は…」
「これはね…」


君は優しいから


みんなに分け隔てなく、笑顔をふりまく。

「ドロロせんぱぁい?」

「いかがなされた?」

また笑う。

ああああ、もうイライラする。

これじゃあ夏美殿が帰ってくるまでに洗濯終わらせられないであります。
怒られんじゃん。

ドロロのせいだかんね。

聞かせてほしい。


ねえ、我輩だけ愛してるって。


言ってよ。


本当空気読めないよなあ。

あいつ。

「ケロロくん?」

「ゲロッ!?」

しらないであります。

人の気持ちも分からないでヘラヘラしてるやつなんて、

「ケロロくんってば。」
「今洗濯中だから後にしてくんない?」

「…そっか。」

おっ、ちょっとダメージ?

「じゃあ手伝うよ。」

はい?

「だって2人でやった方が、早く終わるし。」

いや、それはそうだと思うけど…我輩一応怒ってるんですよ?

「これ終わったら一緒に散歩行こうよ。」

「散歩?」

しまった答えちまった!!我輩のバカアアアア!

「うん。この頃2人でゆっくりすることってなかったから…たまには、その…だめ?」

う…そんな顔で頼まれてたら…

「仕方ないでありますな。」

「ほんと?」

あ、そこで笑うとか反則。

「しゃーなしでありますよっ」

「ケロロくん。」

「何?」

「愛してるよ」

「…そ、そそそそそそそそんなことくらい知ってるであります!!」

確かに愛してるって言ってほしいとは思ったけどさぁ、

「そっか。」

あ、また笑う。

もーどうしよ…

…可愛いじゃん

散歩…ね。

仕方ないでありますな。

もしかして我輩かなり重症?


♪♪♪

何故に切ないくらい


君に恋焦がれて


心はブルー♪


fin



♪つじあやの/ブルー

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