諧謔恋愛詩世界

□シグナル
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聞き慣れたメロディと
届くのは君の声

聞き慣れた声で君の
『元気?』って常套句


他愛の無い話題と
短い笑い声が
ほんの少しだけ感じる
違和感に変わる


多分それは
赤い赤いシグナルで
多分きっと
深い深い心の奥に
何の躊躇いも無く
突き刺さる
柔らかな微笑みのまま


ありふれた片想い
届かない僕の声

ありふれた世界の中
『元気』って苦笑い


根拠の無い理論と
子供の様な屁理屈で
たったひとつだけの
真実を隠していく


多分それは
赤い赤いシグナルで
多分きっと
深い深い心の奥に
何の躊躇いも無く
突き刺さる


多分きっと
赤い赤いシグナルは
もっとずっと
暗い暗い心の闇に
何の疑いも無く
突き刺さる
柔らかな微笑みのまま

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