諧謔恋愛詩世界

□傷口に愛を
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見つけた
見つけたくなかった
傷付けるって
分かってたから

見つけなかった
フリをした
自分を騙して
安心してた

気付いた
気付いちゃいけない事に
ずっと前から
分かっていた事なのに

見つめた
ぼんやりしたフリをして
近付いた
離れなきゃならないのに
笑った
その時だけ全てを忘れて
悔やんだ
自らの過ちを

もう少し
もう少ししたら
ちゃんと離れなきゃ

分かってる
分かってる
分かっていたはずなのに

どうして
どうして

想うだけならば
傷付ける事など
無かったはずなのに

どうして
どうして

傷付くのは
自分の心だけで
良かったのに

君は今も
僕の胸の中にいるのに
それだけで
耐えられなければ
ならなかったのに

また僕は
誰かを傷付ける為に
誰かを愛するのだろう

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