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□取るべき道は…
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「もうすぐです陛下。……あぁ陛下、お願いですから私の許可なしに危険な事だけは………」
「わかってるってギュンター。おれはもう自分の立場と今の現状位把握してるよ。だからほら、大人しくあんたの後ろに乗ってるわけだし…」
「……まぁそうですが…」
「あんたとコンラッドは心配し過ぎなんだよ。おれはほらっこの通り大丈夫だから!」
髪は染めた。フードも被ってカラコンもしてる。
そして何よりおれはあんたの側にいる。
これ以上不安なことなんてないだろ?
おれは背中ごしにいる王佐になるべく明るく聞こえるよう告げた。
どうしても震える手を隠して…………
本当は、不安で不安で堪らない…………