6周年記念ss

□果てしなく遠い空に
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祝6周年記念小説。

本日3月20日をもちまして当サイトが6周年を迎えることが出来ました。
それを祝いまして記念小説をUP致します。

こちら2010年3月31日まで限定
フリー小説と致しますので期間中ならご自由にお持ち帰りください。
(報告は強制しませんが、よろしければ一言でも戴けたらとてもうれしいです。)

<持ち帰り用>




では、どうぞ。
タイトルは『果てしなく遠い空に』






















果てしなく遠い空に











住む場所が違えども構わない。


そう思っていた。
生きていてさえくれるのなら、何も望んだりはしないと。


幸せだったのだ。
共に過ごした日々が余りにも眩しくて…
貴重だった、と気付かぬ程に。


平気だと思い続けた。


こうやって想いながら瞳を閉じれば、何時だって鮮明にあの時の姿が思い返されて、
今も、元気でいる筈だとそう言いきかせた。







そうやって誤魔化さなければ、
いつか壊れてしまいそうで。

いつの間にか、そればかりを恐れるようになってしまっていた。


日に日に鮮明差が、陰って行く想い人の残像。

いつだって耳に残った気持ちの良い声が聞きたくて堪らない。


恋をしている。

それが、こんなにも自分自身の心を左右していただなんて…









空を見上げれば目に映る全ての青空が、雲が、そしてこの風が、

お前の元 へ遠く離れたぼくの想いをきっと届けてくれるからと、



そう、願い続けていた。










だから…







だから。


この果てしなく遠い空に、

今までの目まぐるしかったあの瞬間(とき)を与えてくれて本当に有難うと、
そう、想いを馳せて。


両手を広げただけでは、収まりきらない青い青い空。

嗚呼、まるでお前が笑っているようだと、
眩しい笑みを思い出してはお前が恋しくて、独り名を呟いては焦がれた。







信じている。


真実の光が明るさを増して、きっと其方へ届くことを。



願っている。


嘘を吐いてしまったこの闇がいつか消え去ってくれることを。


自己満足に過ぎるかもしれないなんてとっくに分かってる。

それでも、今は何も出来ないから、せめてぼくのこの想いだけでも何かを変える力になりたいと。

彼の心がスベテを変える力に為るというなら、
ぼくはそのココロを支える力に為りたい。

きっと今も同じ、
真っ白な貴方の心に誓いを立てよう。

ありのままで美しい真っ白な貴方の御魂に…








ひとつ約束しよう。

ぼくは此処で生きている。



遠く離れていても、この想いを今は直接伝える事が出来なくても。

想いがやがていつか、運命に辿り着いて、


限りにない強さをきっと見つけられる様に。



今誓うよ。

この果てしなく遠い空に向かって。




必ず…


「必ず貴方の御許へ…」



end.








































****************
改めまして本日は当サイトをお越しいただき真にありがとうございます!!

御蔭様で本日をもって当サイトは6周年を迎えることが出来ました。これもひとえに皆様の暖かいご支援の御蔭。
真に感謝いたしております。


さて、6年といいながら移転を3年ほど前に致しておりますので、正確にはヴォルユ小説サイトをはじめて6年ということになるのですが、月日のながれは本当にながい。

こうして変わらずヴォルユに愛をそそげていること自分自身で喜ばしく感じております。


ちなみに、この小説ですが、
遠く離れた眞魔国の地から有利を想うヴォルフともとれるのですが、

この小説、


当サイトの渋谷有利陛下生誕企画『Love Story』の背景をくんでおります。

時間枠としましては
有利 side story(過去編)『 Love Letter』と、第一話の間ということになるのですが、
空白の時間の中ヴォルフは一体何を考えていたのか、というところを切な目に表現してみたつもりです。



お気づきかと思われますが、
文章の半分とタイトルからこの話はマファンに有名なマのOPをアレンジしております。
いわば、『Love Story』風。


一つの小説として
マの世界観を感じながら
或いは企画小説の別視点として
一緒に口ずさみながらでも

お好きな読み方で楽しんでもらえたらと思います。



さて、最後に、
6という微妙な数字のお祝いのしかたなんですが、
実は昨年の5周年の折は管理人が私事ッと申しますか留学中であったため5周年をお祝いすることままならず悲しいおもいをした為、という理由が御座います。
そして、この小説は実は一年前に制作したものになります。
なんだ、お蔵入りを掘り出したのか。と思われるかもですが、いえ、そうではないんです。

この話をチハル自身が大変気に入ってしまいまして。
でも満足がいかず修正と加筆を繰り返し繰り返し、ここまでやってきたのであります。
決して長くない文章ですが、
だからこそその限られた中に想いを詰めたつもりです。
少しでも楽しんでいただけたら私も本望というわけです。









最後になりましたが、
これからもヴォルユを愛してまいります。
そして愛も変わらず亀以下更新ですが、出来るだけ愛の形を表現していけたらと。
それが出来るのもやはりこうして応援してくださったり、お言葉を下さる皆様の御蔭。
大変感謝いたしておりますことに加え、出来るなら、これからも変わらぬヴォルユへの愛のほんのひとかけらを此方にも戴けたら至極幸せだと感じます。


そんなわけで、
これからも当サイトをどうぞよろしくお願いいたします。





長くなりましたが、ここまで読んでくださり誠にありがとうございました!!!





2010.3.20

春日 チハル

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