MoBeYa&小話

□BaNaNa
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BaNaNa



「………ばななが食べたい」
「………………は?」

あれこの世界にそんなもんあんのか!?
聞き違いか!!?
そんな我が儘プーつまり我が儘だけども一応元前魔王陛下であるツェリ様の息子、
第三王子が庶民の食べ物ときにはおやつときには朝ご飯であるアレを!!!??
や、まてまてまて…でもこいつは今明らかに某猿の愛用食の名前をぽつり…と、

「おい、ばななを持ってこい。今すぐにだ」
「畏まりました」



ばたん―……


…………言った。

こいつ今明らか言ったよ!!バナナって!



「グレタもばなな食べた――い!」

流石バナナは子から大人まで正義の味方。
栄養もばっちりです。


「駄目だグレタ。おまえにはまだ早すぎる」
「えぇ――!」
「グレタがもう少し大人になってからな」
「…はぁい」
「そんな顔をするな…、………仕方がない…一口だけだぞ」
「やったぁ!!」


……………はい?
バナナに年齢制限!!!?
なんで…
黄色いから?
皮を剥くのはこっちでは子供にはできないのか……?


「…そんなバナなっおっとと、」


口元を抑えてよし誰も聞いてない!
コンラッドみたいになってないっ…と、


「陛下、陛下もまだまだですね」
「げ!コンラッド!!聞いてたの!!?」
「ええ、もうバッチリ」

うは―爽やかに笑顔見せられてもうれしくね――…

ん?

「あれコンラッド何持ってんの?」
「これですか?これはさっき料理長から受けてきたもので…」
「あ―――バナナだぁあ!」
「漸く来たか」
「へ―それがバナナ………ってはぁぁあ!!?」


んなわけねぇだろ!
それ間違いなくステーキっぽいじゃん!!!


「あぁ、陛下。こっちでいうばななとは向こうとは違いまして…」
「え!違うの!!?黄色い生意気にサングラスかけてたりするやつだったりしないの!?」
「なにを言っているんだユーリ」





先割れスプーンをもったヴォルフラムはさっそく大きな葉に包まれたその肉を綺麗に切り分け口にいれた。


「どこからどうみても『馬菜南』だろうが」
「ば、馬菜……………」




つか馬かよ!!



つまりは南部にしか生息しない貴重な馬の葉包み。
強めの風味付けには赤ワイン……



そらグレタには早いかもな…



「ユーリも食べるか?」
「今は結構デス」





どちらかといえば…
おれは黄色いのが食べたいよ……





end.






完全なるギャグです。
バナナが良いってお言葉を受けて本当に咄嗟的に思いついただけの話です。(またの名を、ただ単にそんなバナナっていわせたかっただけ、、、←

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