夢の外

□甘いんだけど。 ☆
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フレッドside



いたずらをやめて4日目。そろそろ先生達だけでなく、周りの奴らもざわつき始めた。
あのフレッドとジョージ・ウィーズリーが何もしないで過ごしている。何かの前触れなんじゃないか。これからでかいいたずらを仕掛けるんじゃないか。
ああ、愉快愉快!

それはともかく、こっちは準備万端。待ってろよ、アルド!








「アルドー!」
「フレッド。あれ、なんだか元気そうだな。」
「なんで元気じゃないと思ったんだ?」
「だって何もしていないから。俺の耳にまで入ってきたぞ。」
「今からするよ。なぁ、新商品試してくれないか?」
「何それ、チョコレート?」

そう、チョコレートボンボン。アルドの大好物の。特製の媚薬にすり替えたボンボン。少量でぐちゃぐちゃになるやつ。

「そそ。はい、あーん。」
「あー………?甘いんだけど…?なあフレッド、これって、」
「ばれた?媚薬入り。即効性の。ちょっとでぐちゃぐちゃになっちゃう俺特製。」
「はぁ?くっそ…。一杯食わされたな…んっ…きたぁ……っ。」

我ながらよくやったぞ、フレッド。
ありがとうフレッド、褒めるなよ。
あのアルドが廊下でこんなになるなんてな。本当にぐちゃぐちゃだ。

「ぁ…ふれっ、どぉ……」

いかんいかん。人通りが少ないとはいえ、誰かに見られたらおしまいだ。部屋に持って帰るか。レディも許してくれるだろ。

「よっ、と……ちょっと揺れるぞ。」
「ふぁっ、ぁ…んっ……ぁ…。」

うわ、お姫様抱っこの刺激だけで喘ぐとか…。やば、急がなきゃ。
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