夢の外

□甘いんだけど。 ☆
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フレッドside



「なあ相棒。何か新しいいたずらの考えは浮かんだか?」
「全くだ。スランプだな。」

俺達はずっと昔からイタズラを仕掛け続けて怒られ続けてきた。
流石にこれだけやると新しい物なんて考えつきにくくなってくる。

「趣向を変えてみるとか。」
「例えば?」
「偶にはいたずらから目を離して別のことをして過ごしてみよう。」
「それいいな!周りも俺達がなにもしなかったらびっくりして一石二鳥だ!!」
「じゃあさっそく、」

「「明日から!!」」



明日からは何をしようか。ある意味いたずら縛りで大人しくしているなんて、ジョージは大丈夫かも知れないけど俺は不安だ。
明日からは何をして過ごそう。今日までいたずらに当てていた時間を何に使おうか。

うんうん唸っているとひとついいことを思いついた。最高だ、自分。
早速明日から準備に取り掛かろうと心に決め、俺はいそいそと上機嫌で寝床についた。



そんな十面相をしていた俺を横目に、ジョージは心底引いた目をしていた。
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