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□良薬口に苦し。
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ピピピピ…





「…39度、か、今日が休日で良かった。」






脇に挟んでいた体温計を抜き、電子表示を見たコマンダーは
ぼーっと窓の外を見詰めていた。



最近よく体調を崩す。


毎日規則正しい生活をし、訓練で身体を鍛えているのに何故だろう 。





… ああ、









彼奴のせいだ。











「コマぁぁぁぁぁぁあ!!!!…あだ!!!」







「うるせぇ。耳に響くだろう。」








ドタドタと自身の部屋へ駆け込んできたファルコンJr.に渾身のゲンコツを御見舞いする。






「んだよぉ。元気じゃんか。」








「これでも重病人なんだよね。」








涙目で頭を擦るファルコンJr.に先程ケースに仕舞い忘れていた体温計の電子画面を見せるとみるみるうちに顔面が青に染まってゆく。



叫んだり睨んだり涙目になったり。こいつは百面相なのか。










「ややややっべぇじゃん。」







「うん。やべぇから今日一日コマンダー様を労りやがれ。」









冗談っぽく笑うと、ふとファルコンJr.の手がコマンダーの額に触れた。








「ん…冷たい、きもちいい…」






「お前はあっちぃ。でも全然汗かいてな…汗…?」








目を細めるコマンダーを見て完全にスイッチが入ってしまったのか


ファルコンJr.の悪巧みが始まった。

















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