wrwrd まとめ

□osut 軍パロ 3
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『風邪薬…あるかね?』

少し咳き込みながら、医務室にgrが入ってきた。
先日開発されたばかりの新薬治験の相談という名の二人だけの時間。
今日は、なんの攻撃も作戦も実行されないと聞いていたので、osは思いきり医務室のベッドにutを押し倒していた。
『…何してるんだ?』
変なところで純粋な総統閣下は、思いきり眉をしかめて何故か組み敷かれているutの方のはだけた白い首を見つめている。
『…っうわあ!!grさん!?』
『ん、…大先生も風邪なのか?』
『おぅ!!そ、そんなとこやな!!』
胸元まで赤くなりながら、utは慌てて襟を寄せ合わせている。
恐らく同性の経験の薄いgrには、下になって臍までシャツを開かれていたutのほうが目についたのだろう。
眉をしかめてはいたが、薄々何事か気づいている様子で、熱とは違う理由からgrのうなじは色づいているようだった。
(二人とも…かわいいんだよなー…先生のがかわいいけど)
二人のやり取りを眺めつつ、osはニヤニヤが止まらい。自らも乱れた襟元をそっと整え、utの上からどいてやる。
『…はーい、grさん、口開けて。あー……ん、真っ赤やなぁ…』
『えー…』
『うん、自慢の喉が腫れてるな。…多分熱でるで。働きすぎやん』
『……ううー』
ベッドに腰掛け、熱い紅茶を飲みながら二人のやり取りを聞く。
どうやらgrはあまり休みたくはないらしく、utの『おとなしくせなあかんよー』という言葉に不機嫌になっている。
『…あー、…点滴するか』
『あ、先生。新しい薬使ってもらわん?』
『新しい…薬?』
『せやね、いいかも』
ポケットにあった新薬のシートを取りだし、grにわたす。
『はい、新しい抗菌剤。風邪ぐらいならすぐ治る…かな?』
『治ってもらわんと困る、戦争ができん』
『でも、ふらふらやん…。じっと寝てないと、tnに説教されるよ?』
苦笑するosを、grは相変わらずの冷たい表情で笑い飛ばし、薬を飲み干した。
あまりのシートを放り投げてよこし、若干ふらつきながらも退出する姿を眺めながら、utはヤレヤレと首を横にふった。
『仕方ないよ…先生。言うて聞く人じゃない』
『うーん……次回は筋弛緩剤とか打つか…』
ははは…と笑いながら、ふとosは手元にあった先程の薬のシートを見て、一瞬呼吸が止まった。
『…っぐへあ…っ!!げほ』
『どうしたん!?!?』
『いや、いやいやいやちょっと待って、…俺grさんとこ行く!!!!』
『なんしたん?』
『……………えー……と、薬、間違えた』
『なにと間違えたん!?』
『尋問用の媚薬』
『なんでそんなもん』
『言わせるん…?』
ニヤリと笑って、えろいなぁ…と煽るとutの顔は途端に赤くなる。と、同時にosは悪巧みを考えついた。
今すぐにでも試したい衝動を抑え、目前の問題を解決せんがため、一先ずは部屋を後にした。
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