wrwrd まとめ

□tngr 軍ぱろ 2
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『辛いなら頼ってほしい』
と言われ、grは底冷えするような目で相手を見据え高笑いした。
『…たかだか、部下の分際で恋人にでもなったつもりかね…?分を弁えたまえよ…tn』
密かに上がる体温に続かない息。
背中を湿らす自らの汗に指先が震うのを隠し、頬杖をついてわざと尊大に振る舞う。
『……わかったわ…そんなら、grさん。あんたが頼れるようにしたらええねんな?』
tnの低くなった声色に、grは一瞬呆けた。
呆けたせいで、反応に遅れた。
『え、な…』
ネクタイを掴まれ、無理矢理顔を寄せられる。
鼻先に煙草の薫りを感じ、嗚呼tnの匂いやな…とどこか遠くで思った。
『ん、…ぅ、ぐ、はぁ…』
何があったかも分からない。気づいたら机に押し倒され、あろうことかtnに唇を食まれていた。
漏れでた女のような声に、grはゾッとした。
今は不味い。
『…離したまえ。男が趣味なら、少年でも買え…俺は、貴様の相手は』
『こんな体でよう言うわ…』
暗い井戸の底のような目で、唇を歪めて笑うtn。
『口、吸われたぐらいで…かわゆう鳴いて…誰に教えてもろたん?』
『これ、は…体調、が…っ』
『ああ、体調な、……体、熱うて力入らへんのやろ…?』
くくっと笑い、抵抗するgrの腕を一纏めにネクタイで縛り上げる。
『何で知ってる…っふ、んっぐ…っ』
汗にしっとりと湿った白い首筋に舌を這わされただけで、腰に力が入って体が仰け反る。
朝方、着付けてやった軍服のシャツをはだけさせながら、tnは倒錯的な快楽に脳が犯されていくのを楽しんでいた。
『何で知ってるって…?先生達にきいてん』
『ぇ…ん、んんっ、なにを…』
『grさんが、先生達に新種の抗菌剤もろうたって位把握してるわ…』


『風邪なん?あらま…喉…あー…腫れてんなあ…熱あんね』
『ちょうどいい!!新種の抗菌剤あげるわー、ってふらふらやん…』


軍医と、研究者に抗菌剤を貰ったことは確かだ。
『あんたが新薬貰ったあと…osが慌てて俺に教えてくれてん…』


『やば、…grさんに渡した新薬、尋問用の新しい媚薬やねん…軍医に盛るつもりやったげふんげふん!!!!飲むな言うといて!!!!』


osの報告を思いだしながら、tnはgrの耳元で囁く。
『あほやね…grさん。簡単に仲間を信じるから…。あんたが飲んだの媚薬やねんて』
『は…あ、?あいつら…っ!!』
だからほら…、と手袋を脱がし指先に歯を立てる。
『grさん、俺を頼ってや…辛いやろ?』
互いの眼鏡を外しながらtnが囁いた刹那、grは思いきり相手の耳に噛みついた。
『……部下に何で頼らなあかんねや?一人で抜くか…お前以外の奴に抱かれるわ……はよほどけや』
密かに好きな相手に、こんな形で散らされるのは不本意だった。
媚薬であれば、きっと無様に喘いでしまうだろう。
醜態を晒したくない一心で、grは眼差しを強める。
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