稲妻
□プロローグ
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ー僕がサッカー上手くなったらまた皆に会えるかな
ーきっと会えるよ 僕は___を応援するから
雷門中学で帝国との試合が終わった数日後。
サッカー部の部室ドアが開き見たことのない男子生徒が入ってきた。
学ランの中にフード着きトレーナーを着た黒髪で細くて可愛らしい顔立ちの男子生徒。
放課後になり、夏海から尾刈斗中との練習試合に勝てばFFI(フットボールフロンティア)に出場するため協力すると言われていた雷門イレブンは誰が来たのかと一斉にドアに目線を向ける。
びくっと驚いた様子の男子生徒は歯切れ悪そうに小さな声で入部希望なんだけど……と言った途端円堂がガタガタと座っていた椅子をひっくり返す勢いで立ち上がり男子生徒に近づき手を取りました。
「今、入部って言ったか!?」
「え?あ、うん……」
「そんなの歓迎するに決まってるだろ‼」
「あ、ありがとう……」
円堂の勢いに苦笑いの男子生徒は円堂にじゃあ自己紹介よろしくな!と言われて歓迎ムードな中少し緊張した感じで自己紹介を始めた。
「紺野陽菜。その、サッカーやったこと無くて迷惑掛けるかもだけどよろしく。」
「初心者なのか!」
「うん。見たことはあるんだけど、やったことはないんだ。」
「まあ、最初は皆初心者だしな。風丸一朗太だ……2年生で良いのか?」
「うん。ちょっと諸事情で明日から学校通うことになってるから……」
「じゃあ同い年だな。よろしく紺野」
「俺は円堂守だ!よろしくな、紺野!」
「うん、よろしく」