K-Boys

□ご褒美
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ジニョア〜❤

う〜ん。
マズイかな…?

明日の朝がちょっとゆっくりできることと、マンネ達がいないこともあって、少しだけ飲もうか?という話になった。

少しだけのはずだったんだけどな〜。

いつの間にか進んでしまったらしく、マークヒョンの前には空き缶が並んでいる。

ヒョン、もうダメだよ。

更に缶を開けようとしたヒョンの右手を押さえて軽く睨む。

ジニョ〜ン

押さえた手を急に引かれてバランスを崩し、思わずソファに座っているヒョンの上に倒れこむ。

ご、ゴメン

慌てて起き上がろうとするが、そのままヒョンから抱きしめられてしまう。

ヒ、ヒョン

抱きしめられた腕を解こうとするが、酔ってるはずなのに強い…

ジニョ〜ン

ホントに酔ってるなぁ〜。
どうしようかな〜?

などと思っていたら…

ジニョン、いつもありがとね。

と耳元で囁かれた。

え?

抱きしめられたままの姿勢で聞き返すと

ジニョンはさぁ〜真面目すぎるんだよ。

あの低い甘い声で囁かれ、抵抗するのも忘れて聞き入ってしまう。

いつも皆のオンマ役をしてくれて、ありがとな。

と言って優しく頭を撫でてくれる。

でもさ、俺たちというか俺としては、もっと頼って欲しいと思っているんだよ。

身体を起こして、真っ直ぐに僕の目を見つめながら

一応、年上なんだし…

と頬を膨らませながら言ってきたけど、次の瞬間には

まぁ、頼りないかもしれないけど…

と寂しそうに目を伏せた。

そんなことないよ!

僕は慌ててヒョンの肩を掴み

いつもオンマみたいに皆にうるさく言っちゃうけど、ヒョン達が見ていてくれるって分かってるから言えるんだよ。

上手く言えず、変に早口になりながら

もちろん僕だって甘えたいと思うこともあるけど、皆の前ではし辛いし、恥ずかしいし…

俯きながら呟いていると

俺にも甘えてくれる?

僕の顎を持ち上げてヒョンが見つめてくる。

甘えてもいいの?

ヒョンの瞳を見つめ返しながら聞くと

いきなり唇を塞がれた

んっ…

突然すぎて身構えることすらできず、されるがままになってしまう。

数秒だったのか数分だったのか分からないうちに、ヒョンは突然唇を離して向日葵のような微笑みを向けながら

ジニョンが素直に言ってくれたからご褒美💕

と言ったかと思うと、次の瞬間には意識を失ったかのように僕に倒れこみ、スヤスヤと寝息を立てて眠ってしまった…

この間の仕返しかな〜?
僕だってこんな状態はキツイんだけど…

などと思いながらヒョンの身体を抱えてベッドまで運んでいった。

翌朝…

洗面所で会ったヒョンが二日酔いだと明らかに分かる表情をしながら

あっ、ジニョン。
俺、昨日の途中から記憶ないんだけど、なんか変なことしなかった?

と尋ねてきた。

僕はちょっと悔しくなったので、

さあね〜?

と言って洗面所を後にしたけど、僕は悪くないよね?

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