長いお話
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2年の春、新学期
なんの変哲も無い退屈で怠惰な日々がまた始まる
1年の頃からそうだった
ルックスは良くも悪くもなく
頭も大して悪くもないが良くもない
大人しい地味なグループでもキャピキャピしてるグループでもないから
いじめがあっても
私はきっと傍観者にしかならない
友達もそれなりにいるし
あの子に嫌われてるとか思ったことはない
いじめられてるわけでもない
ただ、退屈なだけ
私の世界には色がない
退屈な日々を憂鬱なフリしてヘッドホンで身を隠す
私の毎日はここから始まる
教室について、ヘッドホンをつけた
周りの音が嫌い
女子校なんて、口を開けば愚痴か恋話
だからヘッドホンをして周りの音から
私を遮断させる
そんな毎日だった