長いお話

□5
3ページ/5ページ


配布されたヒントと だけを頼りに
食材を探していく

けどさっきから海鮮の物しか見つけてない

私、海鮮食べれないよ….。

「海鮮ばっかになっちゃったねぇ」

「…ダニー、お肉は?」

ダニーはあっ忘れてただって

バーベキューに1番大事なのはお肉じゃないの?

と心の中で呟きながら前の2人に声をかける

「志田!リサ!お肉探しにいこぉよぉ!」

さっきから私たちより前を
マナカとリサちゃんが手を繋いで歩いてる

なんで手繋いでるんだろ?


「お肉探してないのオダナナだけだから!」

マナカとリサちゃんは2人でちゃんと
お肉探してたみたい

はぁ。

もうなんかやだなぁ

最近暑くなってきたし今日なんか天気予報で
猛暑日になるかもとか言われてたし

気温のせいで身体熱いし

なんでか頭も痛いし

もうやだぁ



なんとかお肉とか野菜を手に入れて
時間通りに集合場所に戻る

そしてバーベキューをする場所まで
歩いて行った

「よっしゃ〜、お肉焼くぞぉ!」

あとの残り時間は自由時間らしい

あ「まだ火つけたばっかでしょ!」

オ「けどもおお肉焼けてるよぉ?」

愛「火が強すぎんだよ!」



お肉も野菜もいっぱい食べてお腹いっぱい

「ぺーちゃん美味しい?」

「美味しい!」

海鮮はマナカが全部食べてくれた

「はい、マナカ」

「ありがと」

私は早めに食べ終わったからお肉をどんどん焼いていってみんなに配っていく


「みんなぁ、甘いの食べたくない?」

オダナナはニヤニヤした顔でカバンから
小さなシュークリームをだしてくる

あ「なにそれ!」

「ロシアンシュークリーム!
2つだけ唐辛子、ワサビ、激辛明太子が
入ってるんだってぇ。やろうよ!」

いつの間に買ってきたんだろう

みんなはえーって言いながらも
その場のノリで1つずつ手に取っていく

これは私も取るしかないのか….

「「いっせぇのーで!」」

一斉に口の中にシュークリームを放り込む

私のは口の中に甘い匂いとクリームの味が広がる

セーフ?

じゃあ誰?

みんなの顔を見渡してみた

オダナナはほっぺを抑えて美味しいって
言ってる

あかねんは口元を抑えてるけど平気そう

あとはマナカとリサちゃん。

2人共顔が一気に赤くなって噴火しそうな勢いだった


「「かっらぁーい!!!」」

急いでトイレにかけていく2人を
みんなで大笑いした

私もトイレ行きたいなぁ

私もトイレに行きたくなり
2人が向かったとこに行った

その場所までは少し距離がある

しかもトイレは私たちのいたところから
真反対の見えないところ


2人は口を濯ぎながら笑いあってる

「唇ちょー痛いんだけど!笑」

「リサ今の顔タコみたいだよ!」

「志田だって変わんないよ!」

「おりゃっ」

「きゃっ、冷たい!
私だって負けないから!」

「うわっビチョビチョだし!」

私も早くトイレに行こう

そう思って足を進めたいのに進まない



だって2人、キスしてるんだもん



「ねぇマナカ、私まだマナカの事好きだよ」



リサちゃんは唇を離した後にそう言ってた

聞きたくも見たくもなかった

2人がキスしてるとこなんて

さっきの光景が
リサちゃんの言葉が

脳内で再生される度に胸がズキズキ痛む

マナカはリサちゃんが好きなの?

きっとそうなんだね


だってマナカ、キスされた時に拒まなかったでしょ?


好きなんじゃん


痛い


痛いよマナカ


どうしてこんなにも



マナカを想うと胸が痛むの?
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ