★愛欲の施設 - First Wedge -
□第三夜 尋問の食事会
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重力なんてなければいいのにと切に願う。
幸彦に導かれるように、優羽の裂け目は尖(トガ)った棒の上に乗せられた。
「いやァッア…っ…ぬい…ァア」
「おかしなことを口走る。わたしは導いてはあげたが、腰を埋めているのは優羽自身だ。」
「ちがッ…あ、ヤっあ〜〜っ」
「少しずつわたしのモノで満たされていく感覚に、身体中がキモチイイと叫んでるのが聞こえているよ。」
向かい合いながらズシリと時間をかけるように埋まっていく張型に、優羽の身体がピンとのびる。息を止めるように受け入れていく優羽の膣は、大きな異物の侵入に収縮を繰り返していた。
どうして?という疑問が、頭の中からなくならない。
どうして、こんなことになってるの?
どうして、食べられないの?
どうして、こんなに──
「ッひ?!」
───キモチイイ?
「全部入ったようだね。」
真下の美しいカミが、嬉しそうに舌舐めずる。しっかりと連結した秘部を確認するように優羽の腰を強く抱き寄せ、かぼそい息を吐き出す優羽の唇に形のよい唇を寄せてきた。
目を閉じた優羽の顔が、わずかにゆがむ。
「おや、痛みがまだあるのかい?」
「…ッ…あ……」
「ないだろう。昨夜の内に、悦びを教えられたはずだ。」
「ぁ…ッん…はぁ」
「じきに慣れる。」
その宣言通り、ポンッと軽く浮いた腰に反して、沈む感覚には強烈な刺激を感じた。
声を押し殺しているのか、身体に突き刺さる圧迫感に息がままならないのか、そのどちらともとれる状態で優羽は幸彦に首をふり続ける。
「もッ…ヤメテくださ…ッ…」
どうして、一思いに命を摘んでくれないの?
食べるなら、何も感じないくらい、いっきに食べ尽くしてほしい。
何度も繰り返し願ってきたはずだった。
食べられてしまうのなら、辱(ハズカ)しめを植えつけられる前に殺して欲しい。
「アッ…はぁ…〜っ」
イヤでも感じてしまう身体が、この世に未練を残してしまう。
「やァッ…ヒッ…食べるなら早く……殺し…ッ…てくらさッ!?」
何かのため、誰かのために死ねるのだと、偽善を持ったまま眠りたいのに、鋭い牙も強靭な爪も持っている彼らは、そろって優しく、甘く、触れてくる。
痛みなど、とうの昔に追い払われてしまったばかりか、与えられる快楽に生きているのだと実感せざるをえない。
もっと
もっと
もっとと、貪欲に求めてしまいそうになる。
足りないと身体の芯が訴え始める。
「ヤメ…ッ…てくださ…っ…あ」
まだ引き返せる。
「も……ッ…ヤメ……」
だが、さきほど願いを叶えてくれると言ったばかりのイヌガミ様は、優羽の願いを聞いてはくれなかった。
「優羽は、引きずり出しがいがあるね。」
「ヒッ…あ…──」
「ほら、もっと答えられるだろう?」
しっかりと埋め込まれた秘部に、優羽はかぼそい息を吐くことで答える。
鼻から抜ける甘美な声は、知らずと幸彦のモノを堪能していた。
「アッアァァ…ッ…ひ……ん……ヤァッ」
ゆっくりと
ゆっくりと
早くもなく、遅くもなく、ただ単調に繰り返される動きに意識が支配されていく。かき出されるように、執拗にねじこまれ、引き抜かれ、内壁を擦りあげてくる棒は優羽を徐々に責め立てていた。
向かい合う幸彦の動きが心地よく揺れ、痛みのない律動に優羽の目が溶けたように涙でにじんで見える。
「ここを見てごらん?」
「ッ!?」
あまりの卑猥さに、優羽は声を失う。
幸彦のものをくわえこんだ花弁は、ヨダレをたらしながら淫質な水音をたてていた。
その中心で主張する小さな芽も、はっきりと尖って見える。
「実に、美味しそうだとは思わないか?」
「ヒァッ…アッ…ふ………」
「まだ小さな蕾もこんなに硬く主張させて、いっきに摘んであげたくなる。」
視覚でとらえるソレは、優羽にとっては強烈なものだった。姿をあらわすたびにヌメリをおびて光る張型、わけ入られる感触が視覚を通して、より単明(タンメイ)に優羽に快感を打ち付けてくる。
「ヒッ!?」
それこそ、イッキに摘みあげられた秘芽に意識がとんだ。
「…ッ…んぁ…ア…ア…あ」
強制的に引き戻された現実に、優羽は荒い息を吐き出して答える。
目をそらすことも出来ずに、優羽は出し入れを繰り返す花弁を凝視していた。
「わかるかい。蜜をあふれさせて、わたしのモノを深くくわえこんでいるね。」
「はぁっはぁ…ッ…あ」
「ヤメテほしいかい?」
優羽は答えられなかった。
これみよがしに見せつけてくる腰の動きを遮るように、幸彦の唇が優羽の胸をその口内に含ませる。
引きずり込まれるように、優羽はその快感を受け入れていく。
「やめて…くだ…っさ」
弓なりにのけぞった身体に、引き寄せられた腰が強く締まった。腕を解放されたにも関わらず、抵抗する力が湧(ワ)いてこない。
上も下も、たくみに責め続けられる快楽に逆らえなかった。