★愛欲の施設 - Love Shelter -

□第8話 長い夏休み
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時は遡ること四時間半前。

朝というよりか、太陽がまだ上り始めるかどうかという夜中と朝の中間に、優羽は腕が後ろ手で縛られて動かないことに気がついた。

はじめは気のせいかと、まだ起きない頭のまま寝返りを打とうとした時だった。


「──っキャァ!?」


下腹部に走った違和感に悲鳴をあげながら、優羽は完全に目が覚めることになる。

全裸で後ろ手に縛られて、足を大きく開脚させられた間に笑顔の戒がみえる。
どうして戒がそこにいるのだろうとか、今何時なんだろうとか、考えている余裕なんてなかった。


「あッ!?」


突然、ならすように埋め込まれた戒の指にただ混乱する。
自分の身体を支配していく指の動きに合わせるように首を動かした優羽は、戒が手に持つモノを見つけて恐怖に固まった。


「怖がらなくても大丈夫ですよ。」

「──なッ…っ…ぅあぁアッ?!」


指を引き抜いた代わりに、男を主張する無機質な機械が、優羽の下肢を割って入ってくる。
抵抗をみせる蜜壺からわずかに押し戻された"それ"は、戒によって深く押し込まれると優羽の身体を震わせた。


「抵抗は許しません。」


クスクスと笑う戒に、混乱した頭は何のことだか理解できないまま本能に支配されていく。


「今日は一段と暑くなりそうなので、このまま優羽と一緒に涼むことにします。」

「…ッ…」

「ああ、少しズレてるようですので、修正しますよ。」


ジッとしていて下さいねと、ほほ笑む戒に再度引き抜かれたソレに優羽の目が涙に滲む。
太く、かたく、長い"それ"は、一度知ればもう十分なほど身体に快楽を植えつけてくれた。


「ゃだ…戒…入れな…でっ〜ャダッ!?…ぁあッ!そこっダメぇぇェ──」

「ここですか?」

「────ッアァァア?!」

「とても良さそうですよ。」


後ろで縛られた両手のかわりに足をばたつかせるも、間に陣取る戒のせいで意味をなさない。
一番感じる箇所にうまくはめ込まれた玩具は、意図も簡単に最初の絶頂に優羽を導いた。


「むしろダメなのはこちらですね。」


そういって戒は鳴き声を上げ続ける優羽の秘部を拡げると、めくりあげた突起に何かをはめようと思案する。
困ったような表情は、眺める身には恐怖でしかない。
そうして数秒が数分に感じるほどの時間が経過した頃、カチリと音がして、優羽の身体は敏感に反応した。


「──ッ!?」


弓なりにのけぞって腰を暴れさす優羽に満足したのか、戒はその身体に布団をかけてやる。

布団の中では、鉄とまではいかなくても何か硬い物質でつくられた下着の形をしたものが、ピッタリと優羽の下半身をおおっていた。

蜜壺には、太く長いものが最奥までひねりこまれて不規則に動いており、秘芽には微弱な振動を奏でながら激しく上下にこすりあげてくる何かが細工されてある。


「──アァッ…ゃぁッ…ぬぃ…てぇ」


完全に眠りから覚醒した優羽の隣にもぐりこんだ戒は、ひと仕事終えたようにアクビをした。
そしてあろうことか、戒はそのまま優羽の声を聞こえないことにして寝息をたてはじめる。


「ちょっ!?…っ…ぅ〜───」


信じられなかった。

戒を起こそうとしても優羽の体は動かない。
いや、正確には動かせなかった。

快楽が全身を襲う。

はじめは、たんなる冗談だろうと思っていた優羽も、本当に戒が寝ていることに気づくと焦りはじめた。

焦りが身体をますます制御不能にし、なんとかしようともがけばもがくほど、身体に埋め込まれたものは強弱をつけて攻めてくる。


「ヤダっ…ぃ…また…イッ…ちゃ…アッァァァァァ────…っン…ッあっ」


幾度となく絶頂をむかえて、何度か意識が途切れた。
それでも強い快楽に引き起こされて支配される。
そうして、まるで生きているみたいに優羽の中をその下着が堪能しきったころ、ようやく戒は目を覚ます。

それが今から十分ほど前。


「声、出なくなりましたか?」

「───ッ!?」

「すみません。寂しかったですよね。」


涙をためた目で顔をあげた優羽の髪を、戒は優しくすくった。
やっと起きただとか、何度も起こしたのにと泣きながら訴えてくる優羽に戒は甘い口づけを落とす。


「もう起きたので、沢山イッてかまいませんよ?ずっと見ていてあげますから。」


別に我慢していたわけでも、出来ていたわけでもない。
けれど、耳元で囁かれながら、下腹部にあてがわれたものを戒の指がなぞると違った快楽がまた優羽を襲った。
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